ドイツは今の状態ならベスト8のイタリア戦でアウト

昨日のポーランド戦は両チーム無得点の引き分けだったとは言え、手に汗握る攻防が随所に見られる好試合だった。一般的なドイツとポーランドの戦力評価から言えば、引き分けという結果はドイツ国民にとっては物足りないだろうが、グループリーグの突破を危うくするものではなく、とりわけ悲観するものでもない。寧ろ想定内だ。

特に守備に関してはここ数試合で劇的に改善してきたので、その点は明らかにポジティブな材料だ。大会前は毎度守備陣に問題を抱えつつも、本番ではまがりなりにも二試合連続で無失点で切り抜けている点に関してはそれなりに評価すべきだろう。特にボアテングはレバンドフスキに全く仕事をさせず完璧な仕事ぶりだった。

駆け出しの頃はしばしば安定感に欠けるプレーが見られたが、本当に頼りになる選手に成長した。彼だけでなく、チーム全体として守備意識の向上が見られる。というか、私は代表の試合で全選手がこれほど必死に守備をしているところを久しぶりに見た。2014年のW杯以来かもしれない。

しかし、改善が見られた守備に対して、攻撃面は物足りなさが残る。ドイツに得点の雰囲気が感じられたのは最初の15分程度で、そのあとは完全に膠着状態に陥った。ドイツは守備の選手を含めて技術のある選手が揃っているのは強みでもあるが、とにかく攻めが複雑すぎる。やたらと狭いところを技巧的なパスワークで崩しにかかるが、あれほどしっかりと守備ブロックを構築された後はいくらドイツの選手が上手くても綺麗に崩すのはまず無理だろう。

いくら強いチームでもこういった事態に陥ることは何ら不思議なことではないとはいえ、この問題を90分を通じて全く解決できなかったという点で私はかなり不満だ。

特に70分あたりにゴメスが投入された後の攻撃には私はかなり落胆した。というのも長身で本職のFWを投入した時点で、もっとシンプルに高いボールも織り交ぜて攻めろというサインの筈だが、相も変わらずゴチャゴチャした狭い位置を複雑なパスワークで崩すことに拘り余計に状況が悪化し、ボールロストを繰り返すという悪循環だ。しかも、ドイツのパス回しを追いかけ続けていたポーランドの選手に疲れが見え始めた状況だっただけに、最後の20分のパフォーマンスには極めて不満が残った。

次の試合はグループリーグの最終戦の北アイルランド戦である。ドイツが北アイルランドに負けることはまず考えられないのでグループリーグの突破は心配はしていない。

しかし、仮にグループリーグを1位で勝ち抜けしたとしても、今の状態なら多分ベスト8で試合巧者のイタリアに例のごとくどツボにはめられて負ける。ドイツは最初からKOラウンドに調子のピークを持ってくる予定でいるだろうし、ヨアヒム・レーヴも問題を解決するためのプランを幾つか持っている筈だ。しかし、ファンとしてはまずは形は汚くてもとにかくボールをゴールにねじ込んでやるといった気迫や執念を見せて欲しいところだ。

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