ゴール前で惜しげもなく確率の高いチームメイトにパスができる、トーマス・ミュラーの秀逸な判断力

今節のFCバイエルンはハンブルガーSVとの対戦であったが、8-0という大差をつけて勝利した。まあ勝利自体は当然であるが、この試合での明るい材料はそのスコアもさることながら、今シーズンここまで絶不調といって良いトーマス・ミュラーが良い働きをしたことであろう。ミュラーはCLのFCアーセナル戦で久しぶりの得点も上げており、復調の気配を感じさせている。

ハンブルガー戦のミュラーは得点こそなかったものの、トップ下の位置から得意の飛び出しから得点に絡み、多くの得点に貢献した。その中でも私がミュラーらしいと思ったのは5点目に自らシュートを打てる位置にありながら、わずかに横に位置する味方にパスを出してアシストした場面だ。

私が思うミュラーの非常に優れていると思う点は、もはや有名になったそのポジショニングと抱負な運動量だけではなく、ゴール前でのパスかシュートか、その秀逸な判断力であると思う。ミュラーは非常に得点力のある選手としてその地位を築いているが、ほぼいつも間違いなく、ゴール正面からコースを狙いすましたシュートを放つ。逆に自らシュートを打てても、近くにより得点確率の高い位置にチームメイトがいた場合、それがどんなに僅かな距離であってもそこにパスをする。そして、このミュラーの判断はあとから見てもほぼ常に正しい。

そして私はこのミュラーの判断力は天才的であるとさえ思う。ミュラーより巧くて速くて強い選手は山ほどいるが、この頭の良さにかけて右に出るものはいない。今シーズンミュラーは1ゴールだが、なんだかんだで9アシストを記録している。

そういう意味で、ハンブルガー戦で見せたミュラーのアシストはらしさを十分に出したものであり、私は非常にポジティブな印象を持った。私が思うにバイエルンがCLを制するためには必ずやミュラーの力が必要になる。ロッベンやリベリー、コスタの個人技頼みではレアルやアトレティコの固い守備は崩せまい。今回相手が弱いことを差し引いても、ミュラーがポジションを争うと見られていたチアゴと共存し、アンチェロッティのシステムに適応しつつあることはバイエルンにとってこれ以上ない朗報だろう。

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