ルーカス・ポドルスキ、ドイツ代表の引退試合で驚異の弾丸シュートをぶち込む

昨日は今年最初の代表戦であるイングランドとの親善試合が行われた。言わずと知れた強豪国との対戦であるが、最近のドイツ代表の親善試合は完全にテスト色の強い退屈な試合が多い。ヨアヒム・レーヴが監督になってから既に10年を超え、そのサッカースタイルもほぼ完成し、完全に主力選手も固定されている。ロシアW杯予選もここまで勝ちっ放しで余裕の首位であり、クラブで過密日程の選手が無理して出場するような状況でもない。更に今年はW杯もユーロもなく、当然今回のイングランド戦も若手を発掘するためのテスト色の強いものになる。

しかし、昨日の試合は一つ特別な意味があり、それはルーカス・ポドルスキの代表引退試合であった事だ。既に代表引退を表明したポドルスキは昨日の試合、レーヴの計らいでキャプテンとして先発し代表130キャップを飾った。そして、昨日はそのポドルスキが有終の美を飾るに相応しい絶対的な主役となった。

前半これと言った見せ場を全く作れなかったドイツであるが、後半21分、ゴール正面約20メートル離れた位置でボールを受けたポドルスキは迷う事なく左足を一閃し、ボールは一直線にゴール右上に突き刺さった。本当に長年見ていなかった、これぞポドルスキだと言える超弾丸シュートである。というか、これは美しさで言えば彼の代表ベストゴールになるのではなかろうか。しかも、そのシュートはクイックモーションの極めてコンパクトな振りから繰り出されるのだ。ポドルスキは既に31歳になるが、その左足に関して言えば依然としてワールドクラスだろう。そのパワーは半端ではない。

そして試合はその1点を守りきったドイツが勝利した。試合後チームメイトはポドルスキの労をねぎらい、盛大に胴上げした。その表情を見ればポドルスキがどれだけ周りの人間に愛されていたか十分すぎるほど良くわかる。こんな盛大で明るい雰囲気の引退試合はポドルスキならではだろう。そしてこのドイツのスターは来季から日本のチームでプレーするのだ。こんな楽しみな事はない。来季から私もDAZNでJリーグを見るようになるだろう。

試合の方に話を戻すと、若手中心に構成されたドイツは前半全くと言って良いほど良い所がなくイングランドに押し込まれた。後半やや持ち直したが、全体的に見れば凡庸な試合だったと言えるだろう。特に、今回1トップに抜擢された若手であるRBライプツィヒのティモ・ヴェルナーは全くチームプレーに絡めず、更に怪我の為交代するという踏んだり蹴ったりの一日だった。唯でさえドイツ唯一の弱点と言われる1トップの位置はゲッツェが病気で復帰の目処が立たなくなった事で、レーヴは否が応でも新戦力を発掘せざるを得ない状況になっている。元々あった問題が更に大きくなったという状況だろう。また、キミッヒやシュルレといった代表で必要とされる戦力がクラブでベンチを温めている状況もレーヴとしては喜ばしくないはずだ。

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