日本にやって来たポドルスキに関するドイツメディアの報道を読んだ感想

ヴィッセル神戸に加入したルーカス・ポドルスキが日本で盛大に受け入れられている事はドイツにも伝わっている。ポドルスキはその選手としての実績、その明るいキャラクターでドイツでも絶大な人気を誇る選手だ。日本のファンのみならず、ドイツでもポドルスキが日本でどのような活躍を見せるのか注目されている。そして、私も彼の選手としての活躍を期待していると同時に、ドイツに住む日本人として、彼が日本にどんな印象を持っているのか非常に興味がある。ドイツのメディアによる彼のインタビューやその他報道をネットで読んで見た。

そのポドルスキであるが、インタビューを読む限り積極的に日本文化に溶け込もうと色々とトライしているようだ。神社に訪問したり、箸での食事にトライしたり、もちろん日本語を覚えようともしている。ファンにドイツ語で「ポドルスキさんですか?」と聞かれ、「違う、ミロスラフ・クローゼだ」と答えたりする茶目っ気のある対応などはまさにポドルスキらしいと言える。本人も今のところ日本に好印象を持ち、すこぶる楽しんでいる様子で好感が持てる。

これは本人がポーランド出身でドイツに居住していた事に加え、イギリス、トルコ、イタリアという異なる文化圏で既に居住した経験があるからだと思う。まあ日本では英語がなかなか通じない事には難儀しているようだが、だからと言って英語で無理して話す必要はない。日本である以上、日本語で話せば良いし、そうあるべきだ。これは日本に居住する外国人を受け入れる上で非常に大事な事だと言っておく。但し、ポドルスキが仮に日本語を覚えたとしたら、間違いなく面白すぎる発言で世間を沸かせてくれるのは間違いない。

先の英語の件もそうだが、ポドルスキが外国人である以上その他にも戸惑っている点は存在する。その一つは当然日本の暑さである。私も近いうちに日本に帰るが、その殺人的な暑さに恐怖さえ覚えている。私の知ってる限り、ドイツ人は一般的に極めて暑さに弱い。この暑さはポドルスキのパフォーマンスに少なからず影響を及ぼすだろう。チームと合流してまだ間もない上に、この時期に公式戦をする日本のスケジュールにも慣れていない筈だ。その点は考慮してしかるべきだろう。最初は苦しむかもしれないと思う。

その他もう一つポドルスキが戸惑った点として挙げていたのが、日本人の礼儀正しさだ。もちろんこれは何も必ずしもネガティヴな意味ではない。ポドルスキ自身も礼儀正しさは大事であり、自分の子供にそのように教育すると述べている一方で、サインをした時に自分に対して何回もお礼を言ったり、謝ったりする必要はないと言っており、このような日本人の気質にやや戸惑っている事が伺える。これは逆に言えば、日本人がドイツに来た時にドイツ人が失礼だと感じるのと同様である。そう言う意味で、このポドルスキの発言は参考になる。但しこれも別に日本人がポドルスキに合わせる必要はない。ポドルスキが日本に合わせるべきであり、彼もそれくらい分かっている。

これまでの様子を聞く限り、ポドルスキ自身は日本をすこぶる気に入っている様子で、一見何も心配ないように思える。色んな報道を聞く限り、日本という国に元々興味があったのだろう。中国からの巨額のオファーを断り来日し、神社に行ったり日本語を覚えようとしたりするのも、ある程度好きでなければできない事だ。

しかし、重要なのは今後来日する彼の家族が日本に無事に適応できるかだ。異なる言語や文化に食事など、好きで来た者には何でも耐えられるが、そうでない者には大変な部分もある。そして、サッカー選手に限らず、プライベートの状況が悪くなれば、仕事のパフォーマンスも悪くなる。この手の問題は非常にデリケートで扱い辛くなるので、十分なケアが必要だと思う。ポドルスキ自身も今後トルコやイギリス、イタリアとは全く異なった日本の洗礼を受けることになるだろう。しかし、何れにせよ、同じ外国に住む人間として私はポドルスキを応援している。来週はデビュー戦になるそうだが、是非とも良いプレーを見せて欲しいものだ。

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