初戦に勝利するも、不安要素満載のFCバイエルン(CL第1節アンデルレヒト戦)

昨日はFCバイエルンの今年のCL初戦であるRSCアンデルレヒト戦を観戦した。ここ数年のバイエルンの実績からいえば余裕の勝利と行きたいところだが、今年はそう簡単に行きそうもない。今年のバイエルンは前評判が今ひとつの上にブンデスリーガの前節では早くも今年最初の黒星を喫し暗雲が漂い始めている。

そう言う訳で、現時点でのバイエルンがどのような状態なのか興味もあり、昨日はわざわざペイTVの1回券をネットで購入し観戦した。そして、結果から言えば、FCバイエルンは3-0で勝利しひとまず大事なCL初戦を白星でスタートを切ることに成功したものの、そのサッカー内容は極めて退屈であり、はっきり言えば非常に落胆させられた。わざわざ金を払って観戦するに値したとは言い難い内容だったが、折角だから感想を書いておく。

この試合を極めて退屈なものにした大きな理由の一つが、アンデルレヒトが前半10分に退場者を出しいきなり10人で戦う羽目に陥った事であろう。バイエルンは新入りのトリッソが相手守備陣の裏に走り出したレヴァンドフスキに見事なパスを通し、これを後ろから引っ張り倒したアンデルレヒトDFにレッドカードが提示され、かつバイエルンにPKが与えられた。

このファウルは映像で見ると実はペナルティエリアの手前でありPKではなかったが、この棚ぼたで得たPKをレヴァンドフスキが決めて先制した。その上残り80分を数的優位で戦うというラッキーな状況を獲得し、勝負は事実上これで決まったと言える。今年鳴り物入りで加入したとトリッソのパスは見事であり、ここはバイエルンの個人能力の高さを見せつけた格好だ。

しかし、ここからのバイエルンは退屈極まりないサッカーを披露し非常に落胆させられた。10人のアンデルレヒト相手にパスこそよく回るものの全て相手守備陣の眼前のものであり、最後はリベリーとロッベンの個人技、或いはクロスを上げて跳ね返されると言うワンパターンである。

今日のアンチェロッティはロッベン、リベリー、ハメス、トリッソ、チアゴという技術の高い選手を中盤に揃い踏みさせた。その高いキープ力とテクニック、パス能力こそ見せつけてくれるが、全く工夫もテンポも意外性のある縦の動きも無い。特にハメスは完全な期待外れだった。まあ、彼は新加入なのでまだ連携もイマイチだから多少長い目で見てやる必要があるかもしれない。

前半が余りにも退屈な展開だったので殆ど後半を観戦する気が失せていたのだが、いきなりバイエルンは数的優位にも関わらず大ピンチを迎え目が覚めた。バイエルンは右サイドでキミッヒとマルティネス(だったと思う)が同時に引っ張り出され、ゴール正面から決定的なチャンスを許し、これはラッキーにもポストに当たってくれた。

はっきり言えば、私はあまりのバイエルンの不甲斐なさに寧ろこれが入っていれば良かったとさえ思う。しかし、今日のバイエルンはツキだけはあった。さすがに疲れの見えるアンデルレヒト守備陣の集中切れに助けられ直後にチアゴが2点目のゴールを決めて完全に勝負を決め、終了間際にキミッヒも追加点を決めて、終わって見れば3-0で勝利した。

3-0というスコアだけ見れば圧勝だが、私にとっては今年のバイエルンの雲行きの怪しさを象徴するような試合だったと言える。数年前のような高レベルで連動した組織サッカーよりも、個人能力の高さに任せて勝利する試合が去年から増えた。そして、その傾向は今年も更に強まると予想される。コンビプレーで活きるミュラーが冷遇されているのはそれを象徴しているだろう。

更に昨日は途中交代でピッチを後にしたリベリーこれを不服としてユニホームを投げて激怒している様子が映し出された。リベリーはサッカー選手としては既に相当なベテランであり、あのような態度はファンとしても非常に受け入れ難い。

このような自己中心的で子供じみた態度をとるベテランがいつまでも重用され、逆にミュラーのような実績と実力を兼ね備えた組織プレーヤーが冷遇されるのは理解に苦しむと言っておく。ロッベンもそうだが、ピッチの上でも往年のキレは既に無い。ピッチの中でも外でも不安要素は満載のバイエルンは、今年はブンデスリーガも一筋縄ではいかない可能性が高い。アンチェロッティの解任説なども今話したら鼻で笑われるだろうが、私は結構あり得ると思っている。

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