AIの自動翻訳の普及によって、外国語学習の意味が見直されることを期待している

最近京都市がiLocaという多言語ナビゲーションアプリを運用しているというニュースを見た。このアプリには文字だけでなく音声での自動翻訳機能がついており、観光のために訪れた外国人にも対応できるようになっている。私はこの翻訳の精度がどの位かは知らないが、このようなAIによる自動翻訳は今後どんどん普及していくのは間違いない。Google翻訳の精度も飛躍的に向上していると聞いたことがある。

そして、私はこのようなAIによる自動翻訳はどんどん普及する事を希望するし、スピードと精度さえよければ私も是非利用したい。また、このようなデジタル技術が普及することによって、外国人とのコミュニケーションが容易になる一方で、英語をはじめとした外国語教育ビジネスの需要は大幅に落ちることは間違いない。

というのも、今の時代皆何のために外国語を勉強しているかといえば、それは就職とか、仕事のためだろう。そうでなければこんな猫も杓子も英語ばかり勉強しない。そして、それらの多くはあくまで単に通じる事を主眼においた表面的な学習であり、人間的に深い部分まで理解しようというものではない。

しかし、そのような表面的な外国語でのコミュニケーションはおそらく今後AIによって、あっさりと取って代わられる。例えば電話の受付、レストランでの注文、道案内、その他簡単な説明などはすでに十分AIを利用した技術で対応できるし、その方がどう考えてもビジネス的にコスト安で効率が良く、リスクも低いので利用しない手はない。英語みたいに世界的に圧倒的に需要の高い言語なら、その精度や利用範囲も今後飛躍的に向上するだろう。

そういう訳で、単に金を稼げると思って外国語を勉強しているのなら、その時間とお金、労力は別の事に投資するべきと考えている。そもそも、一般に外国語を学ぶ本来の意味は、異文化の人間を理解し、精神的に人生を豊かにするためだ。経済的、実用的なものばかりに価値が置かれる現代で、そのような話は鼻で笑われるだろうが、実際には外国語だけ出来るからと言って多くのお金を稼げるわけでもない。

それよりも寧ろ、日本人にとって一般的に「役に立たない」と呼ばれる言語だったとしても、その言語や文化圏の人間を真に理解したいのであれば、それを学ぶことに意味はあり続け、それはお金では替えられない価値がある。私はAIの自動翻訳が普及することによって、寧ろ時代を超えて変わることのない、そのような外国語を学ぶ人間的、精神的な価値が見直されることを密かに期待している。

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