ニースで休暇を過ごした時の覚え書き

5年ほど前にフランスのニースで休暇を過ごしたことがあるので、その時のことをリライトしておこうと思う。2016年にテロがあり、これには私も非常に衝撃を受けたが、もう一度行ってみたい所の一つだ。

ニースはフランスの南西の端のあたり、地中海に面したリゾート地である。私がニースの事を知ったのは当時より約10年ほど前、私の知人がその海の青さに感動したという話を聞いた時だ。それ以来、私はいつかニースに行ってみたいと思っていた。子供がまだかなり小さかったが、思い切って飛行機で行くことに決めた。

飛行機はルフトハンザの早朝便をブッキングし、宿はニース中心部のアパートメントホテルに決めた。自炊用の設備が付いているホテルである。ミュンヘンからは1時間強でニースに到着した。

そして着くや否や、素晴らしい天気。青い地中海が目に飛び込んできた。ちょうど低温と雨続きにうんざりしていたので感動もひとしおだった。とりあえず荷物をホテルに預け早速海岸におりてみた。海岸は砂浜ではなく、丸石が敷き詰めたようになっており、裸足ではちょっと厳しい。寝転ぶためのマットと日除け用のパラソルも必要だ。

とりあえず海岸を下見したので、昼食の後海岸沿いの道を旧市街方向へ向かって歩いて行った。この道は「プロムナーデ・デ・ザングレ」と呼ばれるニースの名所である。青い海から心地よい風が吹き、眺めも雰囲気も最高だった。

暫くすると旧市街にたどり着いた。その雰囲気は同じヨーロッパでもドイツとは随分と異なる。いかにも南国風な薄汚さに、狭い路地。歩行者天国と思いきや車も入ってくる。この辺りがドイツとは全く異なる無秩序ぶりだ。歩行者もほとんどが堂々と信号無視で、車も大半が傷や凹みがついている。しかし、フランス人は気にしない模様だ。

さすがに疲れてきたのでホテルに帰ることにしたが、これが大変だった。トラムからバスに乗り継いで帰ったところ、これが酷く混雑していた上に車は無茶苦茶な運転で横断歩道や歩道に乗ってくる。更に道は歩行者に親切とは言い難い造りだ。我々はベビーカーも押していたので、余計に神経を使う。回りの歩行者は慣れているのか何食わぬ顔で信号無視や、道路を横断していた。

ホテルにたどり着いたのち一休みしたあと、近くのスーパーマーケットで買い物をした。当然ドイツより魚介類が充実している。その他ドイツでは殆ど見ない惣菜も売っていた。なにやら動物の脳みそみたいなものを売っていたが、何なのであろうか。

2日目はニース城を訪れた。入場は無料で、城まではエレベーターで行くことができる。城の近くまで来ると、そこからニースを市内と海岸を眺めることができる。本当に青い海と、絵になる海岸だ。近辺を一通り散歩をすると大きな公園を見つけ、そこで子供を遊ばせた。

それ以降は特に遠出をすることもなく、海岸でのんびりするなどして過ごした。一度ニース城に行こうとして間違ったバスに乗ってしまったので慌てて降りたところ、その近くで大きな市場に遭遇した。”Liberation”というトラムの駅の近くだったと思う。新鮮な魚や野菜が販売されており、ガイドブックに載っていた旧市街の市場よりも遥かに充実していた。ここで買ったホタテは夕食でバター焼きにして食べた。

レストランは一度だけ子供が寝ている間に行くことができた。旧市街の小さなレストランでニース風サラダとスパゲッティを頼んだが、味は良かった。一度テイクアウトでソッカも食べたが、確かこれも美味しかったと思う。さすがにフランスだけあって食については良い印象が残っている。

子供が小さかったので非常に大変な部分もあったが、青い海と、美味しい魚介類、天気にも恵まれ、総じていえば非常に興味深く楽しい休暇だった。街は歩行者に優しくなく、如何にも南欧らしいカオスと薄汚さがある。車の運転も無理であろう。無茶苦茶な運転に、傷と凹みだらけの車には呆気にとられた。しかし、それも旅行ならば外国の風情と受け止められる。

因みに、英語は場所によっては通じるが、歓迎はされていないと感じた。若干でもフランス語をかじって行った方が楽しいだろう。このあたり、頼んでもないのに英語で話しかけてくるドイツとはかなり異なると感じた。また、たった4日間だったとは言え、米と醤油がないのは少々きつかったので、その後の休暇の反省材料になったと記憶している。

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