寒波に全く対応できず迷走するドイツ鉄道

先週のドイツはこの冬最大の寒波が訪れ、日中の気温が軒並み氷点下になる非常に寒い日が続いた。この寒波が最高潮の時に、私はよりによってドイツ鉄道を利用して東ドイツ方面に日帰り出張という貧乏くじを引く羽目になってしまった。このような時は間違いなくドイツ鉄道は遅延する。

私はそれを見越して予定よりも2本も早いSバーンに乗ったのだが、このSバーンが途中で分岐器の故障でなんと1時間以上も立ち往生し乗り継ぎのICEに乗り遅れた上、帰りに乗ったICEも30分以上遅延した。こんな時に風の吹き抜けるプラットホームで列車を待っている間は本当に凍え死ぬと思うくらい寒い。車の渋滞も嫌だが今回に限っては車の方が絶対にマシだったと思える。

しかし、世の中には毎日ドイツ鉄道を利用して通勤、通学する、或いは飛行機に乗り継ぐ予定だった人々も大勢いる。それがこんな寒さの度に大幅に列車が遅延するなど、改めて思うが先進国の鉄道としてあり得ないレベルの低さだろう。

特にこの寒波の期間中のミュンヘンのSバーンの遅延は本当に酷かったらしく、運営者であるドイツ鉄道もさすがに申し訳ないと思ったのか公に謝罪した。そしてその詫びの印として10000枚の温泉チケットを無料で配るキャンペーンをするらしい。しかし、この連日の遅延の影響を受けた通勤者、利用者はそんな程度の数ではない。そもそもどうやってこの10000人を選別するのだ。気持ちこそわかるが、これは全然フェアな補償ではない。大いに迷走している感がある。

そしてドイツ鉄道がこの状況を今後早急に改善できないならば、ミュンヘン周辺のモビリティは絶望的なほど低下するだろう。車を使おうにもディーゼル車の締め出しは遅かれ早かれ確実に来るだろうから、どのみち多くの人が公共交通機関を利用せざるを得なくなる。ドイツ鉄道が遅延のたびに悪天候や異常気象を理由にするのは今に始まった事ではないが、今年に入ってからミュンヘンのSバーンはおよそ130回もの運行上の障害が発生し、政治的な問題と化している。

ドイツ鉄道はこの件でさまざまな国内のメディアから容赦なくこき下ろされており、問題は大いに自覚しているだろう。ちょうど先週の寒波の最中、ドイツ鉄道は今後悪天候や異常気象に対応するためのプランを大々的に発表した。まあ大して期待していないが、少なくともこれでドイツ鉄道は遅延の理由を天候に擦り付けることはできなくなるだろう。

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