2017/18CL準決勝2ndレグ : 忘却の彼方に消し去りたいミスを起こしてしまったスヴェン・ウルライヒ

火曜日にチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ、FCバイエルン対レアル・マドリーを観戦した。ホームの1stレグで2-1で敗れたバイエルンが決勝に進出するには、このアウェーで行われる2ndレグで少なくとも2点以上とって勝利する必要がある。レアル相手に非常に厳しい条件であるが、諦めるのはまだ早い。昨年も全く同じ状況からアウェーの2ndレグで2-1で勝利し、延長戦まで持ち込んだ。この日のバイエルンは不動の守備的MFであるマルチネスに代えてトリッソを起用し、中盤の守備力を削ってでもあくまで攻撃力を優先するスタメンで臨んだ。堅実かつバランスの取れた策を採るハインケスにしては珍しい采配だ。

そしてその通り、バイエルンは試合開始早々からギア全開でレアルゴールに迫り、開始3分でいきなり先制点を奪う事に成功する。レヴァンドフスキのポストプレーから右サイドのミュラーがクロスを送り、そのクリアボールがこぼれたところをキミッヒが決めた。

リベリーの高速パスを完璧なトラップから展開したレヴァンドフスキ、更にそこから完璧な位置にクロスを送ったミュラー、ボールがこぼれることを想定してぬかりなく詰めていたキミッヒ。シンプルだがすべてのプレーを高速の流れの中、完璧な精度で処理したバイエルンの攻撃はまさにワールドクラスだろう。これにはさすがに鉄壁のディフェンスを誇るラモスも後手に回った。

しかし、殴られたら殴り返すのがレアルである。11分マルセロの左サイドからの高いクロスをベンゼマが頭で決めて早くも同点に追いつく。キミッヒのマルセロに対する寄せは甘かったが、相手がマルセロの場合下手に飛び込むとかわされて大ピンチになる。これはマークすべきベンゼマを視界から失ったアラバのミスだろう。何れにせよバイエルンの守備はこの場面良くなかった。

そしてそのあとは両チームが攻め合う一進一退の攻防が続いた。両チームの圧倒的なスピード、テクニック、組織力は世界サッカーの最高峰、一瞬たりとも目が離せない見応えがある展開だ。しかし、素早いパス回しからサイドを徹底して攻めるバイエルンがやや優位に立っている印象である。前半は1ー1で終了したが、後半に向けて期待を抱かせる内容だった。

しかし、後半開始直後この試合最大の事件が起きてしまう。キックオフ直後から前線でプレスをかけてきたレアルに対し、トリッソはGKのウルライヒにバックパスを出した。この何でもないバックパスをウルライヒが後ろに逸らすというおよそ考えられないミスを犯し、転々と転がるボールをベンゼマが押し込みレアルがまさかの勝ち越し点を奪う。信じられないような光景に開いた口が塞がらない。

この後、気をとりなおして攻めたバイエルンはハメスのゴールで2-2の同点に追いつく。そしてその後も傘に掛かって攻め込み、何度も惜しいチャンスを得た。しかし、レアルGKナバスの攻守もありゴールが遠い。結局バイエルンはこの試合合計21本のシュートを放ちながら勝ち越し点を奪う事が出来ず、またもやレアル相手に涙を飲む事になった。

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