日本代表監督の就任が噂される、ユルゲン・クリンスマンについて

日本代表の監督であったハリルホジッチが解任されたと聞いた時、その時にふと、もしもロシアW杯の後日本代表を改革したいのであれば、もしかしたら新監督は2006年にドイツ代表を率いたクリンスマンのようなタイプになるのではと頭をよぎった。そう言う訳で、現在の日本代表新監督への就任の噂は我が意を得たりという感がある。

クリンスマンは世界的にも知名度の高いスター選手であり、監督なので、調べれば多くのエピソードが発見できるだろう。故に、ここではあくまで私がメディアを通じて得た監督クリンスマンについての印象を紹介しようと思う。私が知っているのは2004年〜2006年のドイツ代表監督、2008年のFCバイエルン監督時代なので、本来情報のアップデートが必要なのだが、とりあえず記憶を紐解いてみる事にする。

まず、当時のクリンスマンの発言、人物像に関して私は非常に良い印象を持っていると言っておきたい。外見は爽やかで、バーデン地方訛りのドイツ語を話す。その発言は非常に明快で、常にポジティブである。そして、このクリンスマンの「ポジティブさ」に関して言えば、当時を振り返ればもはや異常とも言えるほどだった。

そもそも、2004年のドイツの低迷期、自身初の監督となり、2006年の自国W杯の優勝という、誰から見ても不可能と思えるミッションを引き受けただけで、相当な度胸の持ち主である事がわかる。事実クリンスマン政権のドイツ代表はそれこそ目もあてられないような敗戦を何度も喫し、その選手起用、戦術、そして改革には強烈な非難が集まった。

しかし、私が記憶している限り、クリンスマンはどんなに酷い結果でも一度たりとも不平や不満、自信の無さなどのネガティブな感情を外に見せる事はなく、優勝と言うミッションの実現を信じて疑わない発言をした。そして、一丸となった選手たちは本大会で快進撃を続け、遂に国民皆が熱狂の渦に飲み込まれ、誰もが本気で優勝を信じる程になった。まさにクリンスマン・マジックだった。

またその少なくとも発言から感じられる実直さと情熱、失敗を恐れず常に新しいものを取り入れようとするチャレンジ精神、断固とした信念の強さなどに、基本的に私は好印象を抱いている。更に、元名選手でありキャプテンというカリスマ的な魅力も持った既有な指導者でもあった。ドイツ代表の改革、そして「心のチャンピオン」と賞賛された2006年W杯の成功は、クリンスマンで無ければ成し得なかったと私は確信している。

しかし、ドイツ代表の改革に成功した一方で、クリンスマンはFCバイエルンでは失敗した。一般に知られているクリンスマンの最大の欠陥は戦術面に疎い事である。これは、かつてフィリップ・ラームが出した暴露本で公になった。

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