メスト・エジルの魔法のようなゴールに度肝を抜かれる

私はアーセナルのメスト・エジルの大ファンだ。そのエジルが昨日やってくれた。2-2で迎えた試合終盤、相手の守備網の裏に抜け出した彼は、スピードに乗った状態での完璧なトラップから反則覚悟で飛び出してきたキーパーをボールを浮かしてかわし、更に戻ってきた2人のDFを華麗なドリブルでかわし、無人のゴールへボールを流し込んだ。

これは私の下手くそな描写などよりも、ネットで動画を見た方が早い。私はもう何度も見たが、何度見ても度肝を抜かれるほど美しく、鮮やかで、度肝を抜かれた。個人的には3人目をかわすところがエジルらしくて秀逸だ。そのフェイントの瞬間の身のこなしは観ている方も分かっていて騙されるくらい完璧である。蹴ると見せて止める、切り返すと言った単純なフェイントでもギリギリで逆の動きをするから、間違いなく引っかかる。

因みににエジルのコメントをメディアから抜粋して訳すと:

「ボールを受けた瞬間に、この試合の勝敗は自分のこのプレイにかかっていると思い、とにかくどんな方法でもいいからボールをゴールへ入れたかった」

ありきたりのコメントだが、エジルが言うと面白い。どんな方法でも良いからって、あんな手品みたいな入れ方は普通はしないし、出来ない。そして間違いなくエジルのこのコメントは本心から発した言葉で、カッコつけてるわけでもなんでもない。もうピッチの上で見ている景色がエジルは完全に違うんだろう。

エジルはメッシやロナウドみたいな怪物ではないが、サッカーに芸術点があるとすればエジルは間違いなく世界最高だと私は思っている。それでいてチームに最高の機能性を提供してくれる選手なのだ。私がエジルを素晴らしいと思うのは、アフリカや南米の選手に見られるような、これ見よがしにテクニックを見せつけているわけではなく、本人は純粋にチームを第一に考えた効率の良いプレーを選択しているからだ。

エジルはその高いアシスト能力に比べて得点力が課題だと言われてきたが、元々若い頃はゴール前に飛び出して得点を取るプレーも多かった。レアル・マドリーでロナウドのアシスト役に徹するようになってから、アシストばかりを好む選手として認識されていたが、今シーズンはゴールもすでに多く決めており、若い頃のダイナミックな動きが蘇ってきた事を窺わせる。その広い視野から繰り出されるパスだけでなく、ゴール前でも多くの豊富で鮮やかなを魔法を見せてくれると思うと本当にワクワクする。本当にそう思わせてくれる選手だ。