過大評価されていたFCバイエルン、レアルに完敗を喫する

私はどうせレアルが勝ち抜けるだろうと予想していたが、まさかここまでバイエルンが情けないとは思わなかった。今年ヨーロッパで最も注目を集めた試合は、前半20分で勝負ありだ。この大一番でセットプレー2本で勝負をつけてしまったレアルの効率の良さは異常だ。今日のバイエルンも一戦目同様チャンスらしいチャンスなく、しっかりと中央を固めたレアルの守備は堅牢そのものでミスをする雰囲気は微塵もなかった。完敗だ。

また、今日に関して言えば、バイエルンのスタメン及びフォーメーションが機能したとは言い難く、これはグアルディオラ監督のミスではないか。特にクロース、シュヴァインシュタイガーの中盤の底の組み合わせは失敗だった。私はやはりオーソドックスに中盤の底で汚れ役をこなすマルティネスを先発させるべきだと考えていた。

私はシュヴァインシュタイガーが機を見てゴール前まで飛び出したり、クロースがトップ下の位置でもっと効果的なパスや得意のミドルシュートなどを狙う展開を期待していたのだが、両者とも極めて低い位置でプレーしており、中央から崩せそうな雰囲気は全く出てこない。

マルティネスがいないことで両者とも思い切って前の位置でプレーできないような印象を受けた。また、ひいては守備においてセットプレーやカウンターへの脆弱さをより一層曝け出した。

結局のところ、バイエルンの攻撃はサイドに張り付くロッベンとリベリーのドリブル勝負の単調なもので、レアルの守備陣は待ってましたと言わんばかりに数的優位を即座に作りボールを奪う。

リベリーは昨年に比べると明らかにキレがなく、昨年はよく見られた縦横無尽に動くミュラーが絡んでコンビで崩すような場面も皆無である。ロッベンは例によってボールを持ったらひたすらドリブル勝負というワンパターン。まあ、状況によっては脅威となっていたかもしれないが、ラームが試合後のインタビューで言ったように、前半もっと注意深く試合をコントロールしつつチャンスを伺うべきだった。いきなりトップギアで攻め込み試合をオープンにしすぎた嫌いがある。

これも、1stレグでボール保持率の割りに全くチャンスを作れなかったということで相当な批判もあり、監督も含め焦りもあったのだろう。

しかし、今年を通じて見ても、明らかにバイエルンは過大評価をされていたと思わざるを得ない。巷では史上最強で向かうところ敵なしみたいな褒めちぎりようだったが、何てことはない、去年のほうが私は余程攻守にバランスのとれた良いチームだったと思っている。何れにせよバイエルンが負けたので私にとってはチャンピオンズリーグは終わった。次は6月のW杯を楽しみに待つことにする。