レオン・ゴレツカこそミヒャエル・バラックの後継者だ

土曜日にサッカーコンフェデ杯が開幕し、昨日ドイツの初戦であるオーストラリア戦を観戦した。知っての通り、今回のドイツ代表は主力を招集しておらずBチーム的なメンバー構成である。それ故今大会は2018年のw杯本番に向けての選考会的な色が強い。しかし、だからと言って勝負がどうでも良い訳ではない。ヨアヒム・レーヴが必要としているのはチームの為に働ける選手であり、それでこそ個人も評価される。それは我々一般人の組織と何の変わりもないだろう。

そのドイツ代表の初戦、レーヴは守備専の中盤の選手を排した攻撃的な3-3-2-2のシステムでオーストラリア戦に臨んだ。試合を支配し、出来るだけ点差をつけて勝とうと言う意図の見えるメンバー構成である。

そしておそらくその思惑通り、前半はドイツが完全に試合を支配した。オーストラリアは体格ならドイツに引けを取らないが、速いパス回しについていけず一対一の競り合いにすらならない。偶発的に1点を奪う事に成功したものの、ドイツとの実力差は歴然だ。ドイツは数多くのチャンスを作り出し2得点を挙げ、後半の更なるゴールラッシュが期待された。

後半も序盤はドイツのペースで進み、追加点を奪う事に成功する。しかし、オーストラリアはドイツのGKがポロリしたボールをゴールに押し込むというラッキーな得点を挙げ、そこからはやや盛り返して互角の展開になった。ドイツはここで守備的な選手と、カウンター仕様のストライカーを投入し逃げ切りを図るが、全体的に守備が下がりすぎているのかオーストラリアに押し込まれ、組織的なカウンターも仕掛ける事が出来ない。結局、終盤はグダグダの内容ながら相手の稚拙な攻撃にも助けられ何とか逃げ切った。

ほぼ完璧な前半とグダグダの後半という安定感のない試合内容にはやや不満も残るが、まあ急造のBチームという事を考えれば御の字だろう。

この試合で私に最も印象に残ったのは、2列目の右で出場したシャルケ04の若手レオン・ゴレツカである。ゴレツカはドイツに多くのチャンスに絡み、自身で3点目のゴールも決めた。屈強な体格に、高い技術、視野の広さ、パスセンス、ゴール前への飛び出しと決定力といい、まさにミヒャエル・バラックと瓜二つのプレースタイルだ。攻撃のセンスは申し分ない。

このゴレツカに敢えて注文をつけるならば守備面だろう。特に昨日の試合の終盤やや押し込まれた時間帯などで守備面での機能性が出てくれば鬼に金棒の完璧な選手に近づけると思う。もちろんこれは現時点ではファン目線の過大な要求だが、将来は1列ポジションを下げてピッチの中央で攻守に渡って活躍するダイナミックな司令塔になる事を期待する。ひとまず次回の強敵チリを相手にどれほど通用するか楽しみだ。