EURO2016ドイツは明日初戦、注目は左サイド

EURO2016が開幕した。テロやらなにやら物騒な世の中であるが、まずは平和なサッカーの祭典となることを祈る。というわけでここから一ヶ月間は暫くサッカーの話題が続くことになる。

我らがドイツ代表だが、明日はグループリーグの初戦ウクライナ戦に臨む。ウクライナの実力のほどは全く知らないとはいえ、W杯を制し、今大会の優勝候補であるドイツ代表はほぼ全ての対戦相手に対し、胸を貸す立場だ。間違いなくドイツが試合の主導権を握り、ウクライナは守備で耐えてカウンターを狙うという構図になる。そういうわけで試合はドイツが圧倒的に攻める時間が長くなることが予想されるが、個人的に私が注目しているのはドイツの左サイドからの攻撃だ。

その左サイドの中でも最も注目しているのが、W杯後に左サイドバックに定着したヨナス・ヘクターである。ドイツはこのポジションは長年にわたり人材不足といえる状態だったが、ついに現れた左利きの本職の左サイドバックである。私が見る限り、この選手は監督のヨアヒム・レーヴの好みの足元の技術に優れた今風のサイドバックだ。

足がべらぼうに速いとか、クロスがとりわけ正確という風には見えないが、視野が広くキープ力があり、タイミングの良い攻め込みから相手陣内の深くまで侵入してのコンビプレーを得意としている。

ただし守備面がやや不安であることに加え、彼は1FCケルンという下位チームに所属しており、チャンピオンズリーグのような国際大会での経験が不足している。そういう訳で、私の目からすればやや諸刃の剣的な位置付けの選手でもある。彼が強豪相手に通用するかはまだ未知数だが、おそらく圧倒的に試合を支配するであろうグループリーグの段階では間違いなく彼がスタメンで出てくる筈だ。

もう1人の左サイドの選手は、2列目のユリアン・ドラクスラーだ。この2列目の左は本来マルコ・ロイスの指定席だったが、彼は怪我のためにメンバーを外れる事となった。ロイスは今回のEUROで是非見たい選手であったので非常に残念だったが、代わりにスタメンで出場するのはおそらくドラクスラーだろう。この選手、若いうちから結構期待されていたものの伸び悩みが指摘されていたが、最近になって良い仕事をするようになってきた。この選手もレーヴの好みの例に漏れず、テクニックの高い技巧派の選手であり、大柄ながら鋭いドリブルを武器にしている。

逆の右サイドバックには元々センターバックで安定感のあるベネディクト・ヘーヴェデスを起用することを考えると、おそらくウクライナ戦では上記に挙げたヘクター、ドラクスラーが絡んだ左サイドからの攻撃がメインになると予想する。両選手とも緊張があると思うが、しっかりと自分の役割を果たして勝利に貢献してほしいところだ。