苦しみながらウクライナ戦で勝利したドイツ、次戦は強敵ポーランド戦

既に開幕したEURO2016、ドイツはウクライナとの初戦を迎えた。ドイツは前半比較的早い時間帯に先制したが、ボアテングがゴールから奇跡的にボールを掻き出すなどのピンチもあり、非常に苦しんでの勝利だった。しかし、グループリーグから完璧な試合をすることはもとより期待をしていないので、私的には取り合えず勝ち点3で十分だ。注目していた左サイドは前半は非常に悪かったが、後半は修正してこのサイドでよくパスが回るようになり、完全に試合の主導権を握るようになった。

もともと左サイドバックのヘクターの守備が怪しいことは周知の事実なので、前半のように彼自身が下手にカウンターに警戒して中途半端に下り目の位置を取るよりも、チームとしてその弱点を別の誰かあるいは連携してカバーするという戦い方ができるかどうかが重要だ。

ヘクターはボール扱いに優れているので高い位置での連携プレーに参加してチャンスを生み出すことが可能な上に、何より貴重な左利きの選手である。特に2列目左のドラクスラーがドリブルで中央に切り込むことが多いだけに、空いたスペースを生かすためにも左利きのサイドバック活かした攻めをレーヴは簡単に放棄はしないだろう。

さて、木曜日にドイツはグループリーグ第二戦のポーランド戦に臨む。ポーランドとは既に予選段階で対戦しており、1勝1敗だった。地力ではドイツが勝るとはいえ侮れない相手だ。ポーランドの中心は言うまでもなく今や世界最高のFWの一人であるロベルト・レヴァンドフスキである。この選手は抜群の決定力だけでなく、自らが囮になって周りの選手を活かすのも上手い選手なので非常に厄介であるが、まずはこの選手をペナルティエリアで仕事をさせないことがドイツとしては重要であることは間違いない。

このレバンドフスキに加え、注意するべきは右サイドのピシュチェクとブラチコフスキといったところか。この2人かつてドルトムントで共にプレーしており、連携も抜群の上に極めて高い走力を誇るので、この右サイドからのカウンターは要注意と見る。

この試合に関してヨアヒム・レーヴがどのような策を弄してくるかまだ不明だが、勝利よりも負けないことが求められるこのポーランド戦において、ドイツはボアテングを中心とした3バックで臨むべきだと私は考えている。それぞれ世界最強のDFとFWであるボアテングとレヴァンドフスキのバイエルン対決はこの試合のハイライトになる筈だ。派手なゴールラッシュよりも相手にチャンスを与えない手堅い試合運びを期待している。