2018年ドイツ最高の選手は、文句なしでマルコ・ロイス

2018年はドイツサッカーにとって受難の年だった。ドイツ代表のW杯史上初のグループリーグ敗退は勿論のこと、新たに開幕したネーションズリーグでもグループ最下位となり、リーグBへの降格が決定した。終わってみれば、年間を通じて4勝6敗3分という33年ぶりの負け越しである。それに伴ってミュラー、フンメルス、ノイアー、ボアテングといった主力選手の市場価値は大幅に低下した。

しかし、その中で唯一の救いだったのが、「ガラスの天才」マルコ・ロイスの復活だと言える。長年怪我に悩まされてきた天才アタッカーは遂にその才能を如何なく発揮し、29歳にして全盛期とも言える活躍を見せた。2018年ドイツ最高の選手は、議論の余地なくロイスで決まりだ。

ロイスはまず、先日発表された2018年ドイツ代表のベストプレーヤーに選出された。これは、DFBファンクラブの投票によって選ばれたものなので、かなり主観的な評価である事は間違いない。ロイスは2018年の代表戦は13試合のうち8試合しか出場せず、代表に復帰したのもW杯の直前だった。

しかし、絶望的な程チームが酷い出来だったW杯において、唯一と言ってよい及第点の働きを見せたのがロイスだった。W杯初戦のメキシコ戦、ロイスをスタメンに使わなかったヨアヒム・レーヴは相手を舐めていたとしか思えない。それだけ、ロイスの実力はドイツで突出している。

ロイスはその後開幕したブンデスリーガ前半戦でも既に11得点8アシストを記録しており、スコアラーポイントでも1位だ。キャプテンとして首位を走るチームを引っ張っている。とりわけ、FCバイエルンとの直接対決で見せたパフォーマンスは圧巻という以外にないものだった。

更にロイスの圧倒的な実力を証明するのが、ドイツのサッカー専門誌Kickerの調査だ。Kickerは214人のブンデスリーガ選手に前半戦のベストプレーヤーをアンケートした所、ロイスは44%の得票率で1位だった。これは2位のアクセル・ヴィツェル(ドルトムント)の8,9%を大きく引き離してのダントツである。

kickerはこの手のアンケートは半年毎に実施しており、過去の結果をみれば昨年後半のロイスの評価が如何に突出しているか更に顕著になる。前回調査の1位はナルド(シャルケ)の19,7%、その前2度はいずれもレヴァンドフスキ(バイエルン)だったが、これもそれぞれ26,5%、25%だった。今期前半戦のロイスの44%という数字は圧倒的だ。

はっきり言えば、ロイスはその実力から言えばドルトムントにいるべき選手ではない。チャンピオンズリーグで優勝を争うようなチームで、主力として活躍すべき選手だ。私は長いことロイスはFCバイエルンに移籍するのではと考えていたが、昨年2023年までドルトムントとの契約を延長し、このままドルトムントのレジェンドになりそうな雰囲気だ。本人にとっても、ブンデスリーガのタイトル、そしてチャンピオンズリーグの制覇は悲願だろう。

そして、ロイスがこのまま後半戦もトップフォームを維持する事が出来れば、ブンデスリーガのタイトルは勿論、1997年以来のチャンピオンズリーグ制覇も夢ではない。もしもそんな事になれば、ドイツ人としてマティアス・ザマー以来のバロンドール獲得の現実味を帯びてくるだろう。

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