トラブルを誘発する、ミュンヘン公共交通機関の利用における独特なルール

ドイツの大都市圏にはS-Bahn(都市鉄道)、U-Bahn(地下鉄)、Tram(路面電車)、Bus(バス)といった都市内、あるいは都市と都市郊外を結ぶ公共交通機関がある。基本的にドイツではこれらの異なる公共交通機関を1枚のチケットで乗り継ぎ、目的地まで到達できる。

また、ドイツには日本で見るような改札機は存在しないので、乗車前にチケットを所持して改札を通過する必要はない。つまり、その気になればチケット無しでも乗車できる。しかし、もしもこれが抜き打ち検査で発覚した場合、強制的に降車させられ60ユーロの罰金が課される。この不正乗客者はドイツ語で俗に”Schwarzfahrer”と呼ばれている。

因みに、これがどのような様子かは10分程度の短編映画”Schwarzfahrer”を見ればわかる。古い映画だが、1993年に短編映画としてオスカーを受賞した。

しかし、このシステムにより決して悪気はなくとも、間違ったチケットを購入してしまう事により不正乗車客とみなされてしまう不幸な事例が存在する。そのような事態は避けるべく、ドイツで公共交通機関を利用するときは、その料金体系、適用範囲をよくチェックしてチケット買わなければならない。

そしてその中でもミュンヘンの公共交通機関はこの点において非常に厄介だと言われており、現地人であってもトラブルが後を絶たないので特に注意する必要がある。

まずその中でも最も問題になっているのが、前時代的な”Bahnsteigkarte”の存在である。Bahnsteigとはプラットホームの事だが、このBahnsteigkarteとは文字通りプラットホームに入る為「だけ」のチケットである。例えば、自分は電車に乗らず、誰かをプラットホームまで見送りに行く場合、或いは迎えに行く場合などにこのチケットが必要になる。(勿論、乗車券を持っていればプラットホームには入れる)。

このチケットはたったの0,40ユーロなのだが、これが落とし穴だ。このチケットはドイツではミュンヘンとハンブルクにしか存在せず、多くの人はこのチケットの存在すら知らない。そう言う訳で、このチケット無しにプラットホームに入り、そこで検査員に摘発されるというケースが続出する。これでせっかくの再会や別れの時が台無しになる。

更にはつい最近は殆ど罠としか思えないような不運な事例が新聞で紹介されていた。それは、とある男性が合計4人でミュンヘン空港から市内へS-Bahnを利用して移動した時のことだ。グループで移動する場合にはグループチケットが存在し、これは当然それぞれが個別にチケットを買うより遥かに安くつく。4人は1枚のグループチケットを利用して市内中心部の駅であるマリエン広場まで着いた。

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