抜群の決定力を見せたFCバイエルン、7得点でトッテナムに大勝する(CL2019/2020第2節)

火曜日にチャンピオンズリーグ第2節FCバイエルン対トッテナムの試合がロンドンで行われたので、その感想を記しておきたい。トッテナムは言うまでもなく昨季のファイナリストでありグループリーグでは最大の強敵となる。また、昨年はベスト16でブンデスリーガ勢がプレミアリーグ勢に全敗して早くも大会から去っており、現在の力を測る意味でも絶好の相手と言えるだろう。早速試合から入る。

前半は序盤から速いテンポの一進一退の攻防が繰り広げられた。ボールをキープしながらチャンスを伺うバイエルンに対し、トッテナムはシンプルに速くスペースを突いてくる。前線からも厳しいチェックでバイエルンに息つく暇を与えない。いきなり12分に前線でトリッソのミスパスを誘発、すかさずゴール前に飛び出したソンにボールが渡りトッテナムが先制した。

トッテナムは今や世界屈指のストライカーとなったケインがじっとゴール前で虎視眈々とチャンスを伺うのに対し、もう一人のFWソンが豊富な運動量で動き回る。アジア人とは思えない屈強な体格にスピード、テクニックを兼ね備えた実に厄介な選手だ。

しかしバイエルンもすぐさま同点に追いつく。ゴール正面やや右よりでこぼれ球を拾ったキミッヒがゴール左隅に狙いすましたミドルシュートを決めた。キミッヒは基本的守備の選手だが、この精度の高いキックがある。故に非常に攻撃に色気を出して本職を疎かにすることがあるのだが、今回はこれが吉と出た。個人能力でバイエルンは同点に追いついた。

ここから15分は再びトッテナムのペースとなる。トッテナムは相変わらず激しい前線からのプレスが機能し、バイエルンからボールを奪うと素早い攻撃への切り替えでチャンスを得る。バイエルンはキミッヒとトリッソの両ボランチの息が今ひとつで、特にバイエルン左サイドにスペースを与えすぎだ。攻撃では新加入のトップ下、コウチーニョが徹底マークされている。

30分を過ぎると、トッテナムがペースを落とし今度はバイエルンが徐々に試合を支配するようになる。そして、前半終了間際の45分、ゴール前の混戦からこぼれたボールをゴール正面からレヴァンドフスキがミドルシュートを一閃し、バイエルンが勝ち越し点を奪うことに成功した。

レヴァンドフスキは殆どゴールに背中を向けた状態からボールを受けて、これを振り向きざまに決めると言う驚異的な身体能力をここで見せつけた。その反転の速さはもはや常人離れしており、相当状態が良いと見た。前半は総じて言えば一進一退の展開ながら、バイエルンが個人能力によるゴールで2点をリードして後半を迎える事となった。