ユーロビジョン・ソング・コンテストで再び惨敗を喫したドイツ

先週の土曜日は毎年恒例のヨーロッパ各国対抗歌合戦であるユーロビジョン・ソング・コンテスト(以下ESC)の決勝戦がテレビで放映された。このイベントにおけるドイツの成績の悪さはお馴染みだが、昨年に限ってはミヒャエル・シュルテが4位と言う望外の成功を収めた。ドイツはこのイベントに出資する金の力によりフランス、スペイン、イギリス、イタリアと共に無条件での決勝戦進出が決まっている。

今年ドイツが送り出したのはS!stersと言う女性2人組、歌う曲もこれまた”Sister”だった。しかし、私は曲自体は全く本番まで聞くことはなかったのだが、ブックメーカーなどの前評判では最下位を争うと見られており、再びの惨敗が懸念された。このESCの事前予想はかなりの確率で当たる。

そして蓋を開けてみれば、S!stersはまずヨーロッパ各国の審査員から幾分ポイントを獲得し、26ヶ国中21位につけた。これでも前評判から見れば健闘の部類に入る。しかし、その後発表された視聴者投票で0ポイントと言う前代未聞の結果となる。これはさすがに司会者も”I’m sorry, Germany zero point”とバツが悪そうな様子で読み上げ、お祭り気分の会場も一瞬どんよりする事態となった。ドイツは終わってみれば2年ぶりのブービー賞となった。

因みに審査員ポイントであるが、これはヨーロッパ各国の審査員がそれぞれ自国を除いた10ヶ国に得点を与えるシステムになっており、最高点は12ポイント、2位が10、3位が8、以下7、6、・・・1ポイントとなる。

これは隣国や同じ文化圏の国に高得点を与えると言う傾向があり、例えばギリシャとキプロスは毎度互いに12ポイントを与え合うと言うのがお約束になっている。ドイツも傾向として言えば、オーストリア、スイス、デンマークといったゲルマン系の隣国から得点を得る傾向がある。今回は殆どの国の審査員からゼロポイントだったが、デンマークから8ポイント、スイスから6ポイントを獲得して、最下位を免れる形となった。因みに優勝したのはオランダである。

もっとも、ドイツに限らずESCでは大国が低迷する傾向にある。今年はイタリアが2位に入ったが、その他はフランス16位、スペイン22位、イギリス最下位となった。逆に毎回上位に顔を出すのはスウェーデン、そして意外な事にアゼルバイジャンである。とはいえ、私が適当に視聴しているのもあるが、今回は全体的に印象に残る歌手や曲が少なかった印象である。

そんな中、今回のイベントの目玉として登場したのが「クイーン・オブ・ポップ」ことマドンナである。彼女はイベントの終盤自らのヒット曲”Like a prayer”と新曲の”Future”を披露した。

しかし、彼女が最初に歌った”Like a prayer”は聞けば誰でもわかるヒット曲だが、どう見ても完全に音程を外しており「大丈夫か」と思えるほど悲惨で、各メディアから酷評されている。この映像は既にYouTubeで公開されれいるが、これは音程のズレが分からないように既に加工されており、マドンナはこの工作で更なる批判を受ける事態になった。

あの大ベテランで百戦錬磨のマドンナでも余程コンディションが悪かったのか、或いは生放送で歌う事に緊張があったのか、何れにしても残念ながら今回最もネガティブな意味で印象に残る存在となってしまった。このマドンナに比べれば、ドイツの”S!sters”の方が惨敗でも余程見るに値したと言えるだろう。

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