ドイツサッカー連盟会長グリンデル、ついに辞任に追い込まれる

更にグリンデルは同じ頃、ドイチェ・ヴェレよりインタビューを受けたところ、総額250億ドルが動くと言われる新たなクラブワールドカップおよびグローバルネーションズリーグについて質問が及ぶと、完全な怒り心頭モードになりインタビューを途中で切り上げると言う行為に及んだ。この様子はドイチェ・ヴェレによってネットで公開されており、当然ながらグリンデルはその態度を大いに非難された。

グリンデルは自身が元ZDFのジャーナリストであり、謎に包まれたテーマで執拗に真実を探ろうとする相手の心理が読めたのだろう。しかし、こう言った厄介な質問に巧く答えて相手を納得させるのも高い地位を得た人間のスキルであり、度量である。それがあっさりキレてインタビューを中止するとは言語道断で非難を浴びるのも止むを得ない。よほど腹の虫の居所が悪かったのだろう。

そして、このグリンデルが辞任に追い込まれる直接的な原因となったのが、1年半前にウクライナの地位の高いサッカー関係者からおよそ6000ユーロする時計のプレゼントを受け取った事が発覚した事だ。これは要するに受け取りに必要な関税を払わなかったとして問題になった訳だが、グリンデルにとってこの程度の関税を払うのは屁でもないだろうから、多分本当にうっかりミスだろう。

しかし、わざわざ1年半前の行為がここに来て急に公になるとは、おそらく組織内部でグリンデル下ろしが実行された可能性が高い。この他にもグリンデルのコンプライアンス上問題とされる行為は次々と公になっており、辞任はもはや不可避の状況となった。過去これほどネガティブな意味でスポットライトが当たってしまったDFBのボスは過去には存在しないだろう。

そして、注目されるのは誰がグリンデルの後任に新たなDFBのボスになるかと言う点であるが、既にフィリップ・ラーム、クリストフ・メッツェルダーといった若い元代表選手の名前が取り沙汰されている。

ラームは既にこの件に関して「そのような野心は全く無い」とはっきりとコメントしたが、一方のメッツェルダーは「光栄な事だが、憶測に対してコメントはしたくない」として、やや含みを持たせている。いずれにしてもグリンデルは極めてスポーツに疎い政治家だっただけに、確かにサッカー界からの人選が良いのではないか。後任は9月に決定される模様である。