ビデオ判定がテストされた、ドイツ対イタリア親善試合

昨日は今年最後の代表戦であるドイツ対イタリア戦がミラノで行われた。各国のリーグ戦も前半戦が佳境に入る中、この時期の国際親善試合はおそらく欧州のクラブにとって目の上のタンコブみたいな存在だろう。強豪国同士の対決とは言え、退屈な試合になる事も予想されたがやっぱりイタリア戦という事で取り敢えず観戦する事とした。

結論から言っておくと試合自体は退屈とは言うほどでもなかったが、この時期の親善試合らしくさほど見所の多いものとは言えなかった。ドイツは若手をテストの為に大量に投入したが、前半はともかく後半は連携も悪くグダグダの出来で試合を総じて言えばイタリアが優勢だったと言える。終わって見れば0-0の引き分けはドイツにとって幸運だったと言えるだろう。

イタリアも相変わらずボヌッチを中心に統制された守備は見事だが、チャンスはほぼカウンターからの単調で直線的な攻めに限られ、更に昨日に限って言えばシュートの精度が悪すぎる。恐らくイタリアが強さを発揮するのは相手が攻めてきた場合に限られるのではないか。昨日はメンバーを落としていた事を差し引いても、カッサーノやトッティ、もうひと昔前ならバッジョがいた時代から比べると選手が随分小粒になったという印象である。まあ昨日は私の観戦モチベーションもかなり低かった。

そんななか私に唯一印象に残ってしまったのがイタリアFWインモービレだ。この選手なんの因縁をつけたのか知らないが、全くプレーに関係ない所でドイツのキミッヒに思いっきり肩からタックルを食らわせたのだ。世界的にも名声を得ているイタリアのプロのサッカー選手があんな暴力行為に及ぶとは殆ど信じがたい。

イタリアは多数の人間的にも優れた名選手、名監督を排出しているが、何故かサッカーはできるがこういった素行の悪い選手がたまに出てくるのだ。キミッヒも二十歳そこそこで一般的にはまだ血気盛んな年頃かもしれないが、この行為に完全無視を決め込んだのは正解であった。たかが親善試合でそんな挑発を相手にする必要はない。

ちなみに、この暴力行為が白日の下にさらされたのは、将来的に導入されるであろうビデオ判定が試験的に用いられた試合であったからだ。この試合に関して言えば、ビデオは試合中に審判に転送されることはなく判定に影響を与えることはなかったが、本格的に導入されればあの行為は少なくともイエローカードは確実だろう。

サッカーのビデオ判定はその是非を巡って色々議論されているようだが、私は賛成である。ゴール判定もそうだが、オフサイド判定やシュミレーションやら、昨日あった暴力行為など、審判も人間である以上全部面倒など見きれない上に、フェアプレーなど無視して審判を騙そうとする選手など山ほど存在する。審判の負担を軽減し、サッカーをフェアなスポーツにする為にも最新のテクノロジーを利用するべきだろう。

もちろん、ヨアヒム・レーヴも昨日試合後に言っていたように、あくまでビデオ判定によりプレーが中断しないというのが前提であるが、昨日のようなピッチの上での暴力行為も是非取り締まって欲しいと個人的は考えている。