12月の休日はクリスマスマーケットに行くのに限る

もう12月も半ばが過ぎてしまい遅きに失した話題であるが、現在ドイツでは各都市でクリスマスマーケットが催されている。ドイツ語ではWeihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト)、或いはChristkindlmarkt(クリストキンドルマルクト)と呼ばれる。私の住むバイエルンでは後者のように呼ばれる事が多い。

クリスマスマーケットは例年11月の終わりからクリスマスまでの約4週間、Advent(アドヴェント)と呼ばれる期間にドイツの各都市で開催され、我が家もこの期間の週末はほぼ確実に何処かのクリスマスマーケットを訪れる事にしている。

そして我が家がクリスマスマーケットを訪れてする事はほぼ決まっている。Glühwein(グリューヴァイン)と呼ばれるホットワインを飲む事だ。お腹が空いていれば軽い食事も取り、後は子供を適当に遊ばせながらぶらぶらして終わりである。その他の買い物はしない。なんと退屈な過ごし方と思われるかもしれないが、これは私なりに風情がある。クリスマスの雰囲気を感じながらリラックスするのだ。

今日は因みにAltötting(アルトエッティング)というオーストリア国境近くの街のクリスマスマーケットに行ってきた。この街は今日初めて行ったのだが、大きな教会がありキリスト教的色彩の強い美しい街だった。マーケットも木組みの小屋に質素なクリスマス装飾が施された美しいもので、私的にはこれまで訪れた中でも最も良い印象を持った。

私は基本的に落ち着いて楽しみたいと思っているので、あまり人混みのない中程度の規模のマーケットを訪れるようにしている。先週はLandshut(ランズフート)という街に行ってきたが、ここは食べ物がそこそこ充実していた。クリスマスマーケットもそれぞれの街に特色がある。

そういうわけで12月にドイツを訪れる方々は是非クリスマスマーケットは立ち寄ってみたら良いだろう。ミュンヘンやニュルンベルクのような大都市ならもっと活気もあり、様々なものも手に入る筈だ。もちろん楽しみ方も人それぞれだ。何れにせよ日本のクリスマスとはひと味違った質素で宗教的な雰囲気を味わう事が出来る。