12月24日のプレゼントの風習は、マルティン・ルターの賜物らしい

明日はとうとうクリスマス・イヴである。色々と嫌なニュースもあったが、ドイツ人にとっては家族が揃って共に過ごす一年で最も重要なイベントであり、特に子供たちはこの日を楽しみにしているだろう。私らも日本人家庭とはいえ、ドイツ人の風習に従ってささやかにクリスマスを祝う事にしている。それはそれで楽しいし、子供を含めこちらに住んでいるならクリスマスの祝い方くらい知っておいた方が良いと言うのもある。

まあそれはさておき、そのクリスマスの定番であるプレゼント交換について今日テレビで興味深いことを言っていたので記しておく。それによると、クリスマスプレゼントを12月24日に渡すようになったのは、宗教改革で有名なマルティン・ルターに拠るものらしい。

簡単に言うと、元々キリスト教では12月6日にNikolaus(ニコラウス)なる人物が子供にプレゼントを与えるものだったが、ルターは宗教改革の一環でプレゼントの風習を残しつつもこのニコラウスを否定した。彼はそのニコラウスの代わりにChristkind(クリストキント)なる天使のような者が12月24日の夜にプレゼントを与える風習を広め、この風習が定着したそうだ。

その後紆余曲折があって、現在では大まかに言って南ドイツではクリストキントが、北ドイツではサンタクロースがプレゼントを12月24日に持ってくるということになっているらしい。ただ12月6日も別に無くなった訳ではなく、例えばうちの子供などもこの日は聖ニコラウスの日として幼稚園から木の実や果物などのプレゼントを持って帰ってくる。

因みに、サンタクロースはドイツ語でWeihnachtsmann(ヴァイナハツマン)と呼ばれており、カトリックの信心深い人々からは聖人ニコラウスに対する商業主義と化したクリスマスの権化のように扱われることもあるようだ。まあウチはそれでもサンタさんが良い子にプレゼントを持ってくると言うことにしてある。私としては誰がプレゼントを渡しても構わないので良い子にしてくれるのが現段階では重要だ。

ルターの方に話を戻せば、来年は宗教改革500周年にあたる年になり、10月31日の宗教改革記念日は確かドイツ全土が祝日となる。そう言う訳でルターの名を聞く機会も多くなることだろう。彼はキリスト教のみならずドイツの言語や文化に甚大な影響を与えた人物なので、ドイツ文化圏を学習している学生さんや興味のある方は是非この機会に研究してみたら良いのではないか。