ドイツ人の定番リゾート地、ガルダ湖畔のラツィーゼとバルドリーノ

ところで、バカンスに行くに当たっては当然どこに宿泊するかという事が非常に重要であるが、今回は宿を安価に抑えるためにラツィーゼよりも10キロほど南にあるキャンプ場に宿泊した。キャンプと言ってもこの時期にテントに住むわけではなく、モバイルホームと呼ばれるトレーラーで動かせるタイプの簡素な住居の事である。私が借りたのはその中でも最も小さい24㎡の住居だ。この極めて狭いスペースの中に、トイレ、シャワー、台所、電気、エアコンなど生活に必要な設備はすべて揃っている。

このキャンプ場を借りるメリットは宿代を極めて安く抑えることが出来るのに加え、敷地内に子供の遊び場やレストラン、マーケットなどがあり、敷地内でとりあえず生活必需品を手に入れ、レジャーを楽しむことが出来る点だ。因みに宿は1泊で50ユーロ強で、さすがにこの時期はまだプールなどで水遊びはできないが、子供たちを他の遊具でそれなりに遊ばせることは出来た。バカンスと言っても、誰もが毎度の休暇で家族連れでホテルに泊まれるほど金持ちではないので、庶民が安価に利用できる自炊用設備は私の知る限りヨーロッパでは発達している。

しかし、さすがにモバイルホームだけあって夜があまりにも寒くこれは結構堪えた。夏は逆に相当暑くなることが予想される。エアコンが設置されてはいるが、つけっ放しにしておくと追加料金を取られるのは結構痛い。もう一つの大きなデメリットはネット環境が悪いことだ。一応頼めばWiFiが利用できるが、1GBで10ユーロと結構な高額になった。これは多かれ少なかれどこのキャンプ場も状況は似たりよったりの模様だ。ただし昨年よりEU圏内ではローミングによる追加料金が廃止されており、ドイツ国内と同料金で一応モバイルデータ通信はできるようにはなっている。また、ベッドのシーツやタオルなどは基本的に持参であり、レンタルした場合高額になってしまうので注意が必要だ。まあ、これだけ安ければそれなりに我慢をする場面も出てくるのは致し方ない。

移動については、ミュンヘンからラツィーゼまで車で約400km、4時間から5時間程で到着する。これは大体ミュンヘンから国内のフランクフルトと同距離だが、同じ距離でもイタリアに行く方がはるかに運転のストレスが少ない。130キロの時速制限がある為、一部の例外を除き皆がほぼ同じスピードで走るからだ。但し、当然イタリア、そして通過するオーストリアの高速道路は無料ではないので、それは計算に入れておく必要がある。

まずオーストリアの通行用にヴィネットをドイツ国内のサービスエリアで購入し、車のフロントガラスの所定の位置に張り付ける必要がある。オーストリア国内10日間有効のヴィネットで9ユーロだ。これは10日間以内であれば帰路にも有効となるが、インスブルックからイタリアとの国境ブレンナー峠までの通行は別途片道で9,5ユーロの追加料金を徴収される。ブレンナー峠からイタリア国内に入ると日本と同じシステム、つまり道中に料金所が設置してありここでチケットを取り、高速道路を降りたところにある料金所で料金を払う。私はアッフィ(Affi)という所で降りたが、片道15,60ユーロだった。

因みに私は少し足を延ばして世界遺産の街のヴェローナにも短時間だが訪問してきた。ガルダ湖南東が拠点であれば、更に東のヴェネツィアも決して行けない距離ではない。西にあるミラノも行こうと思えば行ける距離だ。おそらくガルダ湖周辺は少なくとももう一度は来るだろうから、次回はこれらの定番観光地も訪問して見たいと思う。