逞しく成長したドイツ、フランスを下してベスト4に進出する

フランス戦は我慢を要する展開になったが、予想の範囲内だったので割と落ち着いて観戦できた。寧ろ予想以上に賢く、逞しくなったドイツの選手たちが非常に頼もしく感じられる試合だった。

私は、このフランス戦は前の試合で風邪で欠場したマッツ・フンメルスが復帰するのであれば、ややドイツ有利だろうと見ていた。しかし一方で、体力的なアドバンテージはフランスにあると思っていたので、後半まで勝負がもつれると嫌な展開だと予想していた。

そういう視点から言えば、ドイツは極めてクレバーに試合を進めたと言える。早い時間にセットプレーから先制点を奪い、その後特に前半の終了ごろから、後半の中頃までのフランスの攻勢に耐えたのが大きかった。

予想通りドイツの選手が先にへばった状況で、1点を追うフランスは当然傘にかかって攻めてきたが、ここでしっかりと無理せず守備に専念し決定的なチャンスを与えることは無かった。そして終盤に向かうにつれ、フランスの選手も徐々に疲弊して行き、ミスを連発するようになる。

ここでドイツは前線にフレッシュな選手を入れて、カウンターで応酬、難しい試合終盤の時間帯を再び優位に進めることに成功した。確かに、2本の決定的チャンスもあり、本来ならここで試合を決めて欲しかったところもある。また、最後のベンゼマのシュートはヒヤリとした。しかし、全体的に見れば、派手さはないけれどチーム全体が見事にオーガナイズされた試合運びだったと言える。

私はドイツ代表の試合をよく見ているので分かるが、今大会の彼らは非常にコンディションが悪い。特にゲッツェ、エジルは精彩を欠いており、シュヴァインシュタイガーとケディラも怪我上がりで万全ではない。よく見られた鮮やかなコンビネーションや、鋭いカウンターは影を潜めたままだ。

しかしながら、攻撃陣に比べてやや弱いと言われる守備が大きく崩れず、しかもイエローカードによる出場停止もなく、ベスト4まで勝ち残ったことは称賛に値する。以前であれば、派手な攻撃サッカーを見せる反面、今日のフランスのように徹底してディフェンスラインの裏にボールを通されたら確実に失点していた筈だ。それどころか、3点も4点も取られたことも1回や2回ではなかった。

これまでの戦いぶりに物足りなさを感じている人もいるかもしれないが、特に今日の試合などを見ると、私は寧ろドイツの選手は随分たくましく成長したと感じた。強豪国としてのクレバーさ、堅実さを見せた好ゲームだったと言えるだろう。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ