ドイツに無謀な真っ向勝負を挑み、歴史的大敗を喫したブラジル (ミネイロンの惨劇)

昨日の衝撃的な試合に世界は愕然としただろう。それはドイツ人も例外ではない。ドイツ人でさえも喜ぶどころか、あまりの惨劇にブラジルに同情しており、はっきりいって勝利を喜ぶような雰囲気ではなかった。ブラジル対ドイツ、世界トップのサッカー大国同士の対決は、予想だにしない7-1というスコアでドイツが勝利した。

もっとも、シウバとネイマールを欠くブラジルの劣勢は試合前から予想されたことで、私はてっきりブラジルは守備を徹底的に固め、反則すれすれのタックルで試合を壊しに来ると予想していた。ところが、ブラジルは予想に反して試合開始から攻勢をかけてきた。これはただ単に立ち上がりにドイツの出鼻を挫くつもりだったかもしれない。しかし、私にはこれはドイツという最強の敵にあくまでブラジル伝統の攻撃サッカーで勝つというというプライドに見えた。

また、ネイマールの不幸な怪我はブラジルを一致団結させた一方で、圧倒的なホームということもあり、この試合に対する感情を必要以上に高ぶらせ、勝つために合理的な思考をする冷静さを失ったかのように見えた。シウバとネイマールの不在は確かにブラジルの戦力を劇的に低下させただろう。しかし、それならそれで弱者の戦術というものがあった筈だ。にもかかわらずドイツにホームの威をかりて真っ向勝負を挑んでしまった事がそもそもの不幸の始まりだった。

序盤こそ攻勢をかけたブラジルだったが、5分後に右サイドからミュラー、エジル、ケディラとつないでドイツがチャンスを作る。ケディラのシュートは味方に当たって外れたが、この最初のシュート以後、ブラジルは常にドイツのショートカウンターの恐怖に晒されることになる。

あっという間に攻め手も守り手もなくなったブラジルはドイツのパス回しに右往左往で、20分あたりからは見てもられない惨状となった。あっという間に5点が入り、ブラジルはまさに為す術もなくサンドバッグ状態だ。私ももはや喜ぶどころか、これ以上どんな惨劇が後半に繰り広げられてしまうのだろうという恐怖心のほうが圧倒的に大きかった。

後半になると、ブラジルが気を取り直したのか一方的に攻めてきた。しかし、これはかえって今回のブラジルの攻撃陣の質の低さを露呈するような形となった。シュートこそ打つが、どれも精度が悪くノイアーの壁を敗れない。ドイツは明らかにペースを落としてワザと攻められているような引きっぷりだ。というのも、決勝戦にむけて守勢に回る展開も試しておく必要がある。

そして、暫くするとサービスタイムも終了し、ドイツはカウンターからチャンスを作りはじめ、交代で入ったシュルレが無慈悲に2点を加えた。ブラジルは最後に意地の1点を返したが、それもドイツの慈悲に見えてしまうくらいの悲惨な試合となった。ブラジルはこの状況で3位決定戦に臨めるのだろうか。開催国としてここまでサポートしてきた国民のためにも真剣に戦う義務がある。

決勝の相手はオランダかアルゼンチンとなるが、ドイツは伝統的にワンマンチームをカモにしているのでアルゼンチンの方が与し易いのではないか。4度目の優勝にあと一歩となった。

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