真価を問われた日本代表、ドイツで絶賛される(W杯QF日本vsベルギー)

私にとって昨日のベルギー戦は、まさに日本代表の真価が問われる試合だった。私はファンとしてポーランド戦、他のチームの試合結果に全てを委ね、サッカーを拒否した日本代表のプレーに不満があった。私はあくまでスポーツの質で日本代表が高い評価を得て世界のファンを納得させることを望んでいたからだ。

だから、私の中では選手たちはベルギー戦で質の高いサッカーを披露し、日本代表が決勝T進出にふさわしいチームである事を証明して欲しかった。あの試合を受けて、選手たちがピッチ上でどんなリアクションを見せるのか注目していた。間違いなくこの試合は誰もが余裕でベルギーが勝つと予想していただろう。

そして、昨日の日本代表の素晴らしいサッカーは、もはや言うまでもない。この日解説をしていたオリバー・カーンが日本代表に対し”Hut ab”=「脱帽だ」と述べたのが全てを物語っている。私も今日多くのドイツ人に、日本代表のサッカーを賞賛されるとともに、”Es tut mir leid”と同情の言葉をかけられた。

これは内容に対して結果が不当だと思う人が多いからだ。負けて当然の内容なら、そんな言葉はかけられない。ドイツで非常に賞賛されていたのが、日本は非常に戦術的にクレバーに、非常に統制されたプレーを見せたことだ。これはベルギーが多くのスター選手を擁して、個人能力に任せた力攻めを仕掛けてきたので、余計に日本の組織としてのスマートさが際立った。

同じベスト16での敗退でも解説していたギュンター・ネッツァーに”grottenschlechter Fussball”=「酷いサッカー」と酷評された2010年のパラグアイ戦とは雲泥の差だ。もしもベルギーが更に勝ち進めば、この日本代表の戦いはポジティブな意味で大会の大きなハイライトになる。

惜しむらくは、やはり結果がついて来なかったことだ。やや不運な形で2-1とされた時、これも私の中では日本代表、或いは日本サッカーの真価が問われる時がやって来たと感じた。過去のW杯を振り返っても日本は重要な試合で終盤での逆転負けを喫している。

地力で勝る相手は勢いづき、長身選手を投入して容赦なく日本の弱点を突いてくる。時間帯からいっても、時間稼ぎには早すぎる、守るのか、攻めるのか、その他細かい事を含め、非常に判断が難しい試合展開になった。この難しい状況を日本代表は自分たちの力で、一体どのようにして解決するのか注目した。

しかし、こういった場面を切り抜けるために、まだ日本サッカーは大きな課題を抱えていると言わざるを得ないだろう。これらの課題や収穫は、今後日本のメディアで登場する筈だ。今は少し時間が足りないので、とりあえず日本代表についてはこの辺にしておく。時間があれば、大会終了までに改めてドイツ惨敗の要因も考察してみたいと思っている。

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