マッツ・フンメルスはバイエルンに移籍するのではないか

ドルトムントのマッツ・フンメルスは私の好きな選手の一人だ。男前のルックスにエレガントなプレースタイル。屈強かつフェアな守備に加え、足元の技術に優れ、およそDFとは思えない素晴らしいパスを繰り出す。たまに大ポカをやらかすが、調子の良い時はまさに大車輪の活躍でチームを引っ張る。彼の成長と共にドルトムントは欧州の強豪までのし上がったと言って良いだろう。

そのフンメルスもおそらく来季は移籍するであろうと言われており、実際に彼自身も移籍を検討中で、その事で悩んでいるとインタビューで語っていた。彼も既に27歳であり、ドルトムントとの契約は来年までだ。おそらく選手としての全盛期を迎えつつあるフンメルスがこれを機にドルトムントを超えるビッグクラブに移籍し、チャンピオンズリーグのタイトルを獲得、選手としてより高い名声と価値を得るというのは全くもって理にかなった選択だろう。

さて、その移籍先であるが、当初はFCバルセロナが有力とされていたが、ここにきてやはりというか、国内のライバルFCバイエルンへの移籍の可能性が持ち上がってきている。そして、私の勘だとこれはガセネタなどではなく、フンメルスがバイエルンに移籍する可能性はかなり高いと見る。

もともとフンメルスは13年間ミュンヘンに住んでいたらしく、FCバイエルンに所属していたが、出場機会を求めてドルトムントに移籍したという経緯がある。ワールドクラスの選手に成長した現在、再びバイエルンに戻るというのは、ドルトムントのファンからすれば納得いかないだろう。それに加え、バイエルンのドルトムントからの引き抜きはここ数年お決まりのパターンで世間もこれにはもうウンザリしている。

しかし、フンメルスはそれでもバイエルンに行くと見る。バイエルンは今やチャンピオンズリーグのベスト4の常連でバルセロナやレアル・マドリーに劣らぬ世界の超名門の地位を確立し、グアルディオラやアンチェロッティなどの世界トップの監督と選手を揃えている。その上、彼の父親と弟はいまだミュンヘンに居住しており、妻もミュンヘン出身だ。これはプライベートや家族を大事にするドイツ人にとっては決定的である。自らが育ち、親や兄弟が住む土地に彼自身も特別な愛着があるのは想像に難くない。

おそらく、フンメルスは既に結論を出しているだろう。悩んでいるとすれば多分発表のタイミングだ。彼の代理人でもある父親がわざわざ「バイエルンへの移籍もあり得る」とメディアに漏らしたのは、世間の驚きを和らげるための前ぶりである。そう遠くない日にフンメルスのバイエルンへの移籍が発表されるのではないかと考えている。