ユーロビジョン・ソング・コンテストで2年連続最下位だったドイツ

昨日はユーロビジョン・ソング・コンテスト(以下ESC)が放映された。これは平たく言えばヨーロッパの国対抗の歌合戦で、毎年5月に開催される。私は特にこのイベントのファンと言うわけではないが、ちょっとしたお祭り的な雰囲気が楽しめ毎年見ている。開催は毎年前回大会の優勝国にて行われる為、今回はスウェーデンで行われた。私の感覚ではスウェーデンは毎回本当に良い成績を残す。

それに比べてドイツは余りにも酷い。確か6年くらい前に一度優勝したが、それ以降鳴かず飛ばずで昨年はついに最下位となり、そして今年も連続で最下位という不名誉な記録を達成した。2年連続最下位とは狙っていてもできない、ある意味快挙と言える。

今年のドイツは”ghost”と言う曲を歌う18歳の女の子、Jamie-Lee Kriewitz (ジェミー・リー・クリーヴィッツ)をESCに送り出した。彼女はドイツの有名なキャスティングショーの”voice of Germany”で優勝し、さらに今回のESCの国内予選でも続けて優勝しており、ドイツとしても適当に選考して送り出した歌手ではない。”ghost”という曲も私は車のラジオで何度か聴いたが、暗めの曲調は一般的にESCに受けがあまり良くないとは言え、その辺のヒット曲と何ら遜色ない歌声とメロディーだった。私は悪くても真ん中の順位くらいではないかと予想していた。

しかし、フタを開けてみればほとんどポイントが入らずほぼぶっちぎりの最下位だ。彼女の名誉のために言えば、私は彼女の歌の能力からいえば、本来最下位に値するとは思わない。

ただ、本人の好みなのか、あのコスプレみたいな衣裳と幼い外見はまるっきりあの曲とマッチしなかった上に、ステージのパフォーマンスはやはり経験不足なのか、他の出場者に比べインパクトに欠けたのは否めない事実だった。まあ彼女はまだ若い。これにめげずに歌手としての今後キャリアを積んでいくことを望んでいる。

ちなみに優勝したのは”1944″という曲を歌うJamala というウクライナの歌手だった。この曲は第二次世界大戦中スターリン時代のソビエトによって行われたクリミア・タタール人の追放をテーマとし、暗に2014年のロシアによるクリミア併合を批判する露骨な反ロシアソングである。

元々ロシアはこの曲を政治的であるとしてESCから除外するよう求めてたようだが、よりによって優勝までしてしまったわけだ。その上、今回のESCではロシアが3位だったのだが、実はロシアは今回優勝候補筆頭との触れ込みだったらしく、ロシアにしてみれば実い腹立たしい結果となった。例によってロシアはこの結果を音楽ではなく政治の勝利だと文句を言っており、変な後味の残る今回のESCだった。

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