実際に使ってみてわかった、LPGハイブリッド車のメリットとデメリット

随分前に売り飛ばしてしまったが、3年間程LPGハイブリッド車に乗っていたのでその感想を残しておこうと思う。LPGハイブリッド車とはガソリンとLPガスの両方を燃料として走る車のことで、ドイツではそこそこ普及している。一般的に最初からハイブリッドではなく、ガソリン車を改造してLPGも使えるようにしたパターンが殆どだ。LPG車は2015年をあたりを境に減少傾向にあったが、例のVWスキャンダルのせいでディーゼル車の信頼は地に落ち、電気自動車が普及する目処も立たない為、最近再び代価燃料として再び注目されつつある。あくまでドイツでの利用だが、ちょっとした参考にはなるかもしれない。

このLPGハイブリッド車の最大のメリットは言うまでもなく、その燃料コストの安さだ。LPGの価格はおよそガソリンの半分である。また、ディーゼルのような有害な排気ガスや二酸化炭素の排出も少なく、環境に優しいとされている。近い将来都市部からディーゼル車が締め出しを食らう事が確実な現状、これだけ聞けばLPGは有力な代価燃料になり得る。

しかし、このLPGハイブリッド車にはそれなりのデメリットもある。まず、当然のことながらLPGハイブリッドにする為の改造費が必要である。私の場合、既に改造した車を買ったので実際にどの程度かかるのか知らないが、改造した場合の費用は2000〜2500ユーロ位だと言われている。その位の金額ならLPGがガソリンの半分の価格なら簡単に回収出来そうだが、実際にはそうではない。

まず、このLPGハイブリッド車はスタートしてからエンジンが暖まるまで、まずはガソリンで走る。その時間はおよそ5分くらいだが、冬なら10分近くかかる時もある。常時安いLPGを使って走る訳ではない。つまり近くの買物などのチョイ乗りをする場合、全くと言って良いほどメリットはない。更にLPGの燃費は私の感覚なら2割くらいガソリンより悪かった。結局、燃料自体の価格が半分でも、私の場合、実際に節約できたのは20〜25%位であった。これは当然乗り方にもよる。

更に、LPGを補給できるガソリンスタンドは何処にでもある訳ではない上に、LPG装置は定期的に検査し、必要なパーツを取り替えなければならない。車自体の馬力も若干落ち、トランクルームの下にはタンクが設置してある為、スペースが小さくなるといったデメリットも存在する。

そう言う訳で、LPGハイブリッド車はかなりユーザーが限定されてしまう商品である。年間20000キロ走行し、かつ主に長距離運転をするドライバーであれば3年程度で元は取れるくらいではないか。更に、LPGを補給できるガソリンスタンド、及びLPG装置をメンテナンスできる業者が近くにある事も重要だ。

また、LPG車はユーザーがかなり限定されてしまうので中古車として売る事も難しい。逆に言えば、既にLPGハイブリッドに改造された車は安く叩き売られている可能性もあるので、そのような特売品を買えばリスクは少ない。事実私はそのような車を買った。そして一旦買ってしまえば乗り潰すまで走るべきだろう。

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