ドイツで最も美味しいと思う食材は白アスパラ

久しぶりにレストランに行ってきたので、ドイツの食事について少し記しておきたい。

私は完全な和食派の人間だ。ドイツに来た最初の数年はこれはなかなか厳しかった。今よりももっと貧乏だったし、米はミルクライスを使いかなり苦痛だったのを憶えている。日本で脱サラしてドイツに来たパターンなので、生活力なんかまるでない。こちらの食材でそれなりに自炊することも覚え言葉や習慣もこちらの社会に適応したが、食べ物の好みはさすがに今でも変わらない。

ただ、最近は身近で色々なものが手に入るようになり、ずいぶんと便利になった。スーパーの冷凍食品なんかも結構美味しく食べられるものもあるし、アジア食品も簡単に手に入るようになった。これもグローバル化と言うやつの恩恵だろう。もう少ししたら欧州版TPPのTTIPというやつが始まると、今度はアメリカの食品がわんさか入ってくるだろう。

ところで、10年以上ドイツに暮らしてて個人的に食材としてここドイツで私が最も美味しいと思うのは白アスパラだ。これは結構同じ意見の人が多いのではないか。これは残念ながら季節が限定された食材で、4-6月にしか手に入らない。良質なものは少々高いが、この時期になると頻繁に食べる価値はある。

ニュルンベルクの近くあたりに行くと、白アスパラの収穫祭みたいなものもやっており、比較的安く買うことが出来る。この白アスパラは皮を向いてから20分程度茹でてオランディーズソースと食べるのが一般的だ。付け合わせにはジャガイモが好まれるらしいが、私らはスパゲッティーや生ハムと一緒に食べたりもする。邪道かもしれないが、許される範囲だと思っている。

さて、次に私が好きなのは、食材ではなく料理になるが、シュバイネブラーテンと呼ばれるいわゆる豚ローストだ。この料理は特にバイエルン地方の家庭料理として有名である。

私はミュンヘン近郊でドイツレストランに行ったとき、殆ど毎回この料理を注文する。この料理は値段も高くない上に、外れを引く可能性が低い、もっとも無難な選択肢だと私は勝手に思い込んでいる。私の経験から言えば程度の差はあれ、不味いシュバイネブラーテンは食べたことはない。

しかし、この料理の付け合わせで出てくるゼンメルクネーデルという、パンを牛乳と混ぜて団子状にした料理はかなり当たり外れがある。例えば切ってみたら中がパサパサと乾いているパターンのもの出くわしたことが何度かあるので、私はむしろこちらに警戒してる。

また、この料理は相当胃にずっしりくるので、たまにしか食べれない。今まで一番美味しかったシュバイネブラーテンは、嫁の友人に招待して貰った時にご馳走になったときのものだ。家庭料理とはそういうもので、お家で作って貰うものが一番美味しい。

基本的にドイツ料理は単純で脂っこく、味付けも濃いめのものが多いが、真面目に作ったものならそれなりに日本人の口に合うものも多いと思っている。ただし日本食をドイツ人が毎日は食べれないのと同様、毎日ドイツ食は我々日本人にはキツい。

私のように主に米食でないとダメな場合、旅行などに来たらかなり苦しむことになるだろうから、可能な限り日本食のインスタント食品を持ってくるなどの対策を考えておく事をお勧めする。まあパンが好きな人であれば、ドイツは大丈夫だろう。