ベビーカー論争の希望的解決方法

最近日本のメディアでベビーカー論争についての記事が再び頻繁に出現するようになった。私は外国に住んでいるし、直接このような問題に関わることは少ないとはいえ、子育てをする親としてそれなりに思うところはある。

正直なところ、私はこのような論争のない社会に住んでおり、そういう意味で非常に恵まれていると感じている。ドイツでは基本的に子供及びベビーカーは優先であるというのが一般常識の範疇に入ると思うし、子供の騒音に関しては法律で保護されているので、仮に問題が発生したとしても余程のことがない限り最終的には解決できる。私としては何より白黒はっきりしているから安心できる。わかりやすいからストレスも少ないのだ。

そう言う訳で、個人的にはで日本でベビーカーを利用する方々には結構同情してしまう。国土交通省がわざわざ電車の中でベビーカー優先マークを作ったにも関わらず、事実上全く優先に扱われていない。それどころか、逆に周りの乗客に気を使う事を要求されている。つまり、ベビーカー優先マークが出来たことによって逆にベビーカーを利用する親にストレスが発生している。こんな状況は殆ど罠も同然だろう。

少なくとも私は日本に帰国した時に、こんなストレスを感じてまでベビーカーで電車に乗ろうとは全く思わない。私自身はベビーカーを扱う親として、他人の迷惑にならないように可能な限りの努力はしたいが、優先という状況でどの程度他人に配慮したら良いのかわからない。結局乗らないのが最大の配慮だ。

しかし、日本で子育てをする親はだからと言って電車に乗らないわけにはいかないだろうから、少なくとも現在のようにベビーカー利用する側と、周りの人間とで論争になる状況は望ましくない。お互いにもっと気配りや配慮があればと言うが、それで本当に問題が解決するのだろうか。電車を利用する人間は大勢おり、気配りや配慮を呼びかけて皆が同じように反応する事はあり得ない。

これはあくまで私が希望する極めてドイツ的な解決方法だが、行政側はベビーカー優先というルールを作ったのなら、それに有無を言わさない圧倒的な強制力をもたせて徹底して厳守させるべきだ。私もベビーカー連れの親と乗り合わせて不快な思いをしている人には気の毒だと思うし、優先を当然のように振舞う親の態度が気に食わないのも否定しない。

しかし、ベビーカー優先というルールが存在し、そのルールが適用されるスペースである以上、周りの人間はその親の態度云々で文句を言うのは甚だ筋違いだ。どうしても納得行かなければ、そう言うルールを作った行政にクレームをつければ良い。気に入らないからといって、ベビーカーを利用する親を責めるべきではないし、行政もそのような状況を許してはならない。

日本だとボロクソに言われるだろうが、優先の権利を侵害する者は最終的に摘まみ出すとか、罰金を払わせるくらいに取り締まるべきだ。そのくらいの覚悟と信念が無ければそれで秩序なんてできる訳がないし、そもそもルールなんて作る必要などない。まあその様に考えるのは、結局私がドイツに住み、その社会に慣れてしまっているからだろうけど。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ