2030年までにドイツの銀行の8割以上が淘汰されると言われている

今後来るであろう社会経済の急速なデジタル化は私たちの生活に大きな影響を及ぼすと言われており、その中で銀行業も甚大な影響を受けると言われている。現在ドイツには総じて約1900の銀行が存在し、全ての支店を合わせると36000もの店舗がある。

しかし、その数はこの先業務のデジタル化により加速的に減少すると見られ、2030年には150から300の銀行しか残らないと専門家に予測されている。特にドイツの場合は全国に小規模な銀行が数多く散らばっているのだが、それらは今後外国の大手銀行に吸収されるなどして淘汰されていくことになる。

この銀行の合併の動きは既に何年も前から始まっており、実際に私自身もここ10年で既に2度も強制的に銀行を変更させられている。そのうちの一つは大手のドレスナー銀行で、確かリーマン不況の時にもう一つの大手であるコメルツ銀行に吸収された。この口座を私は新しく出来たアリアンツ銀行に引き継いだが、こちらも業務を停止した。現在ではネットバンクのコムディレクトに落ち着いている。

また、ここ数年で既存の銀行の各支店の数もどんどん少なくなっている。Sparkasseなどその最たる例だろう。Sparkasseは地域密着型のビジネスモデルでどんな小さな市町村でも見かけたものだが、多くが閉鎖に追い込まれている。確かにオンラインバンキングなどのサービスもあるが、そのサービスの質はオリジナルのネットバンクに遠く及ばない。そのうえ振替口座を持つだけで月6,95ユーロを払うなどどう考えても高すぎる。

更に最近その業績の悪さで数年前から世間を賑わせているのがドイツ最大手のドイツ銀行である。つい最近昨年の業績が発表されたが、5億ユーロの赤字だったとの事で世間の評価はかなり手厳しい。これで3年連続の赤字である。長いスパンで見てもその凋落は明らかで、その株は10年前に比べておよそ7割も価値を失っている。

勿論これらのメガバンクはどのような状況になろうとも国が救済するであろうし、その前に他の銀行と合併するなどで生き延びるだろう。しかし、そのようにして今後ますます銀行の数が減っていくのは確実であり、単純に考えれば多くの職が失われる。銀行員だからと言って必ずしも将来が安泰な状況でないことは確かだ。

因みに、もしも自分の口座がある銀行が倒産した場合、私が知る限り一人当たり最大20000ユーロまで、預金の9割は救われるルールになっている。余程の事がない限りそんな状況にはならないと思うが、またリーマンショックみたいな事が無いとも限らないので、取り合えず頭の片隅には入れている。