2021年のブンデスリーガ、CL、ドイツ代表の展望

このところ新型コロナの事が気になってサッカー観戦どころではなかったのだが、それでも2021年のドイツサッカーの展望を記しておきたい。

まずはブンデスリーガであるが、これは誰が優勝するかは分かりきっている。FCバイエルン・ミュンヘンだ。現在13試合を消化した時点でRBライプツィヒと僅差で首位争いをしているが、例によって後半戦の勝負どころでギアを上げてくる事は間違いない。もはや議論するのも馬鹿馬鹿しいくらい、分かりきった結末だ。

対抗馬のドルトムントは不安定な戦いぶりに終始しており、11節には今季2部から昇格したシュトゥットガルト1-5で惨敗し、監督のファブレを解任した。現在は6位に低迷しており、バイエルンを捉える事は難しい。個々の選手のポテンシャルだけならバイエルンに匹敵する陣容だけに非常に惜しまれる。もう一つの対抗馬RBライプツィヒはこちらは個々の選手の力でバイエルンに大きく劣る。

もはやお決まりの優勝争いの一方で、個人的に今シーズンここまで最も衝撃的なのが、あのFCシャルケ04の弱さである。シャルケは開幕戦でFCバイエルンに0-8という惨敗を喫し、14節を終了した時点でまだ勝利が無し、現在勝ち点4でぶっちぎりの最下位である。

このクラブの継続性の無さは今に始まった事ではないが、今シーズンだけで既に4人目の監督を迎えており、チームは完全にパニックに陥っている事が窺える。ドルトムントと双璧を為すドイツの古豪も、もはや降格は避けられないと見られる。

そのブンデスリーガ勢であるが、今季はチャンピオンズリーグで出場チームが全てグループリーグを通過すると言う見事な成果を出した。特に、マンチェスターU、インテル・ミラノという強豪を振り切って勝ち抜けたRBライプツィヒ、ボルシアMGは予想外だったと言える。昨年のFCバイエルンの優勝と言い、再びドイツ勢が復権しつつある。

もっとも、これはドイツサッカーの全体のレベルが上がったと言うよりは、これまで圧倒的な強さを誇ってきたレアル・マドリー及びバルセロナが弱体化してきたのが大きいと思われる。更にはイングランド、スペイン、イタリア、フランスなどの周辺国はいずれも新型コロナの被害がドイツよりも大きく、この影響もあるのではないか。

そんな中でもFCバイエルンに関しては昨季に続く優勝の期待がかかる。対抗馬はおそらくリバプール、マンチェスター・シティといったイングランド勢だろう。

最後に言及したいのがドイツ代表である。今年はEURO2021が開催されるだけでなく、来年のカタールW杯予選もスタートする非常に見どころの多い年でもある。しかし、クラブ勢がCLで躍進しているのとは裏腹に、ドイツ代表はスペインに0-6という歴史的な惨敗を喫するなど、まさにどん底の状態にある。マンネリ化及び迷走も著しいヨアヒム・レーヴも監督に留まる事が決定した。

故にEUROでドイツ代表の優勝は絶望的な状況であるが、敢えてポジティブな面を言うとすれば、余りにも酷い惨敗を喫したが故に、国民が代表チームに全く期待していない点であろう。つまり、本戦における監督および選手たちへのプレッシャーは少なくて済む。ミュンヘンで行われる初戦のフランス戦で地の利を活かして互角の戦いができれば、若干希望が出てくるかもしれない。

次の代表戦は3月末に行われる来年のW杯予選になるが、ここでレーヴがどんなメンバーを招集するのか、非常に注目される。おそらく一度構想外となったミュラー、ボアテング、フンメルスは再び代表に呼び戻される。これらのベテランを加えたFCバイエルン・チームで本戦に臨むのが現実的な解決方法となる。レーヴはかつて自らのアシスタントだったFCバイエルン監督フリックの爪の垢を煎じて飲むべきだろう。いずれにしても、2018年のW杯は余りにも白けたものっだったので、期待薄でも今回はちょっとは楽しませて頂きたい。