オーストリアの景勝地、ザルツカンマーグートの備忘録

幾らGo to トラベルと言っても今年は世界的に旅行もままならない人々が多いので、私も数年前に行った事のあるザルツカンマーグートの記憶を辿ってみる。一般的にザルツカンマーグート地方定番の旅行先と言えば、ハルシュタットやザンクト・ヴォルフガングのような観光地を思い浮かべるだろう。事実この二箇所は私にとっても非常に自然豊かな美しい旅行地として記憶に残っている。

まず訪れたのはザンクト・ヴォルガングであるが、ここのハイライトはなんと言ってもシャーフベルク鉄道だろう。シャーフベルクとはこの地方で有名な山の名前だが、文字通り鉄道でこのシャーフベルクの山頂まで登るというレジャーである。この鉄道はかなり昔から存在するらしく、およそ1800メートルある山をレトロな列車でガタガタとゆっくり登っていく。価格は大人1人往復でおよそ40ユーロ程度だった。

およそ30分程度で山頂に着くが、そこからの景色はもう言葉に出来ないくらいの素晴らしいものだったと強く記憶に残っている。特にザルツカンマーグート地方を構成する周りの青い湖への眺めは素晴らしかった。ゆっくりと自然の中を登っていく道中も清々しい空気に満ちており、機会があればもう一度訪れたいと思う場所の一つだ。

その後ザンクト・ヴォルフガングを早々に去り、直ぐに「世界で最も美しい湖畔」と呼ばれるハルシュタットを訪れた。私はここで一泊、翌日も散歩をするなどリラックスした。確かに湖畔の景色は良かったが、小さい街であり「観光」以外に何かをするには若干物足りなかった。

両者ともザルツカンマーグート地方定番の観光地であるが、個人的にはハルシュタットを早めに切り上げて、ザンクト・ヴォルフガングで更に観光船や街を散策するなどの時間を取れば良かったなと思っている。ただ総じて言えば非常によい旅行だったので、翌年も私はザルツカンマーグート地方、今度はアッター湖周辺を訪れた。

アッター湖はザルツカンマーグート地方で最も大きな湖として知られており、夏になるとダイバーやアクティブ系のバカンスを楽しむ人々で賑わうそうだ。私が訪れたのは5月初めのシーズン前だったのでまだ人はまばらだった。こちらは観光やレジャー施設で楽しむというよりも、アウトドア系の活動を満喫するところという印象だ。

アッター湖はザルツカンマーグートの湖の中でも特に水質が良い事で知られており、私はここでは思う存分子供に水遊びをさせた。そのほかは遊覧船に乗り、最終日はWildpark Grünau という野生動物園に行ってきた。この野生動物園はかなりの秘境にあり、手つかずの自然と透き通る川に様々な野生動物に出会うことができる。

休暇中の私の楽しみは、その土地の食事を楽しむことでもあるが、この地方で私が一番感激したのはアッター湖でとれるイワナとマスである。私らは湖沿いに一軒だけ魚屋を見つけてそこで買って帰ったのだが、これが非常に新鮮で、エラも綺麗、身はしっかりと締まっていた。この魚は塩焼きにしたが、その辺のレストランに行くよりも余程手頃で美味しく食べられた。私は例によってホテルでは無く、休暇用にアパートを借りるので基本的に自炊である。

また、その当時感激したのが、休暇中に出会ったオーストリア人は皆が実に親切であることだった。今となってはドイツのサービス自体はそれほど悪いとは思っていないが、当時はその愛想の悪さやふてぶてしい態度に関しては日ごろから辟易しており、これだけでもやや心が洗われた気分になった事を覚えている。

あくまで個人的な意見だが、ザルツカンマーグートは豊かな自然に癒されたい人々にとっては最高の旅行先になる。子供連れも遊べる所はあり私はその点でも満足できたが、車が無いと少々厳しいだろう。また、映画「サウンドオブミュージック」のファンであれば、尚楽しめるのではないか。

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